蹂躙する者“達”とされる者
※今回登場する男は「須王龍野」です。
「フェイス君」は、今回と次回は間違いなくお休みですので、悪しからず。
※ブレイバと
「ん……。
ここは、どこ……?」
遠山玲香は、見覚えの無い部屋で眠っていた。
「起きたのね、玲香さん」
甘いソプラノの声が響く。
部屋の、いやこの城の主(代行)である、ヴァイスシルト・リリア・ヴァレンティアが、玲香を見守っていたのだ。
「おはよう……。
って、ここは!?
そしてヴァイスさん、ヴァイスさんじゃないか!」
そう。故あって、玲香はヴァイスと顔見知りだった。
詳細は長いので割愛するが、「共に愛機を駆った者」と言えるだろう。
と、ヴァイスが壁の一面を見て、何か話し始める。
「起きたわよ。いらっしゃいな」
「ヴァイスさん?」
玲香からすれば、突如として壁に話しかけるヴァイスを不思議に思うのは当然だろう。
しかしヴァイスは違った。
壁に内蔵した隠しカメラに話しかけていたのだ。
遅れて、三つの光球が現れる。
それぞれ、ブランシュ・アルマ・ウェーバー、須王龍野、グレイス・アルマ・ウェーバーの三人であった。
「龍野!? 久しぶりだね!」
「あぁ、久しぶりじゃねぇか玲香!」
「うふふっ♪」
龍野と玲香の挨拶を尻目に、ブランシュ、龍野、グレイスの到着を確認したヴァイスは、玲香に向き直る。
「玲香さん」
「何?」
玲香が正面を向いたと同時に、ヴァイスが玲香の後頭部を中指でトンと叩く。
同時に、ブランシュとグレイスが豊かな胸元をむき出しにした。
「龍野君への欲望、溜まっていたのでしょう?」
ヴァイスは玲香に一言囁くと、力の抜けた玲香をベッドの上に運ぶ。
そしてヴァイス自身は壁にもたれつつ、玲香の頭を自らの胸に乗せた。
「さあ、龍野君。下準備は整ったわ。
後は貴方が求めるままに」
玲香を羽交い締めする要領で、体を押さえつけるヴァイス。
ブランシュとグレイスも、玲香の両脇に立ち、手をそれぞれの胸元に突っ込ませている。
玲香の手足は、豊かな胸に包まれていた。
「……ッ」
そんな様子を見て、興奮しない龍野ではない。
ゆっくりと玲香を暴く。
ヴァイス、ブランシュ、グレイスもまた、龍野の動きに合わせて玲香の縛めを解いたり縛め直したりした。
*
「なんつーか、たまにはこのくらいのも味わいたかったんだよな」
龍野は玲香のカラダをまじまじと見つつ、腰をがしりと押さえる。
実際、玲香は多少筋肉がついていたが、“極上”と言えるモノであった。
「んっ、龍野……。お願い……❤」
「あいよ」
短いやり取りを最後に、龍野の熱が玲香に浸透し始める。
「ふぁあん……❤ 相変わらず、だよぉ……❤」
以前にもこういう関係を結んだ玲香と龍野は、いとも容易くお互いを受け入れる。玲香は龍野の狂暴な一面を、龍野は玲香の純情な一面を。
「んっ……❤」
ディープキスも忘れない。
龍野が玲香の後頭部に手を添え、強引に口元に引き寄せる。
しかし玲香にとっては、それすらも興奮剤と化していた。
*
「二人とも、激しいわね❤」
「うふふっ、気持ちよさそうですわね❤」
「後で
一方、玲香の頭や手を押さえていた三人の姫様も、間近で行われる濃厚な
「うふふっ、玲香さんの髪の香りもいいですわぁ❤」
「けれど、わたくしには足りませんわぁ❤ んっ、玲香さんったら、それはらめぇ❤」
「ひゃぁっ❤ かき回されてりゅぅっ❤」
ヴァイスはギリギリ踏みとどまっているものの、ブランシュとグレイスは我慢しきれず、玲香の手を自らの敏感な部分にあてがう。
そして指を自らのナカに沈めさせ、穢させ始めた。
結果として二人は玲香にもたれかかり、自らの豊かな胸を玲香の二の腕に押し当てるという、爛れに爛れた光景が出来上がったのである。
「……」
そんな状況でも龍野は、目の前の玲香をゆっくりと貪っていたのであった。
小ぶりな胸元の果実を舐め、時には優しく揉みしだき、時には先端を指でつつき回す。
「ふぁっ、もうらめぇ……❤」
既に玲香は、涙目になっていた。
いくら変態の玲香でも、龍野、ヴァイス、ブレイバ、ブランシュ、グレイス、ハルトムートの六人と違い、快楽の許容量はそこまで多くはないのだ。
「……」
と、龍野がキスだけをやめた次の瞬間。
「ふぁああああああああんっ!❤」
玲香が涙目になりながら、快楽故の絶叫を響かせる。
ややあって、荒く呼吸していた。
「はぁ、はぁ、はぁ……❤」
しかし、龍野が貪るのも、三人の姫がそれぞれの体を押し付けるのもやめない。
玲香も玲香で、欲望のタガを外された以上、自ら望んで甘やかな地獄へと堕ちていった。
と、龍野に異変が起きた。
「…………」
「ひあっ、龍野、待っひぇ……❤(んっ、膨らんできて……❤)」
玲香が異変を察知するも、龍野は止まらない。
むしろ玲香に刻み付けるように、激しさを増した。
「やらっ、イっひゃばかりなのにっ、やらよぉっ❤」
再び目に涙を浮かべ、口元には涎が溢れんばかりに溜まる。
「……」
と、龍野が玲香の口を塞いだ。
同時に、溢れた涎が玲香の口元に筋を作る。
「んんっ……❤(もう、メチャクチャにされちゃってる……❤ けど、龍野ならいっか……❤)」
玲香は朦朧としつつある意識の中、全身に満ちる熱をじっくりと味わう。
「…………」
「んっ、んむっ、んちゅぅっ❤(また、あの時みたいに刻み付けられちゃうぅ……❤ しかも今は4人がかりで……❤ んんっ、こんなの無理やりされちゃってるみたいだよぉ……❤)」
玲香は龍野による激しい熱を味わいながら、龍野の体をぎゅぅっと抱きしめる。
そして、次の瞬間。
「………………ッ!」
「ンンンンン~~~~~~~~ッ!!❤(あぁ……❤ また、ボクに刻み付けちゃったね、龍野……❤ んっ、凄かったよ……❤)」
これまでとは次元の違う熱を味わわされつつも、余韻に浸る玲香。
「…………」
龍野も一旦は動きを止め、玲香の絡める舌に合わせてその細いカラダを抱きしめる。
「んっ、一回目が終わったのね❤」
「はぁっ、はぁっ……❤ もう少しで、わたくしも……❤」
「ひゃぅっ、もっと……❤ もっと、わたくしを
ヴァイスは自らの手で、ブランシュとグレイスは玲香の手で自らを辱めていた。
ちなみに、ブレイバとブランシュ、そしてグレイスとハルトムートの間で、「同性間ではセーフ」という取り決めが、一応はなされている(それでも過激すぎた場合、強引にストップがかかる。かかるのだが、この程度では全くもって問題ない)。
「んっ……ぷはぁ❤ 凄かったよ、龍野ぁ……❤ って、あれ?」
「…………」
玲香がまだ余韻に浸る中、龍野は既に動いていた。
「ひゃっ、まだ、する、の……?❤」
「諦めなさい、玲香さん。
龍野君はね、“最低10回”でなければ満足しないの。うふふ❤」
「えっ……?
あんっ、らめぇ……ッ!❤(そう言えば、そんな事も……。イって、たね……❤)」
「わたくしの胸枕で、存分に感じなさいな❤」
「ふあっ……! や、やらっ、りゅうやぁ……あんっ!❤(何でだろう。ヴァイスさん、みたい、にっ、大きいのは苦手な、ハズ、なのに、ボク……。あぁっ、ふわふわして、心地いい、よぉ……❤)」
龍野から熱が送られる中、玲香は“他人の”巨乳の心地良さに陥落しかけていた。
*
「………………ッ!」
「ひゃぁあんっ!❤(ッ、もう、限界……❤)」
休憩などを挟みつつ十五時間後。
龍野が最後の熱を、玲香に叩きつける。
龍野が玲香との繋がりを断つと、玲香は完全に気絶して寝込み始めた。
「あぁ……。また、やっちまった……」
龍野は自身の限界知らずぶりに、げんなりしていた。
「あんっ、
「やらぁっ、
なお、ブランシュとグレイスは、最後まで玲香の手に自らを辱めさせており、今でもせり上がる感覚に酔いしれていた。
「うふふっ、まだまだ夜は長いわよ?
玲香さんは眠ってしまったようですけれど、わたくし達で楽しみましょ、龍野君❤」
「ああ、そうだな……(あっ、これ明日足腰立たなくなるな俺)」
ヴァイスはヴァイスで、コトが済んだばかりの龍野を誘惑していた。
……結局、全てが終わるのは、更に十時間後の話であった……。
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