「だるまさんが転んだ」幼少期、一度は遊んだことがあるのではないだろうか?この都市伝説には"オチ"がない。作中で語られるその言葉からは、恐怖と怖さももちろんですが……。点から始まり、少しずつ、少しずつ、目を離すと近づいてくる赤色の女の霊。さぁ、あなたは目を背けることなく、見続けることができますか?……ほら、始まりますよ。だるまさんが、こ、ろ、ん、だ。ラストシーンで、全てがわかります。とても怖かったです(^_^;)))!!怖
目を離してはいけない。単純なルールに思えて実は奥が深い。作中でも描かれていましたが、人の往来や眠気、それらの障害が致命傷になります。そしてオチ。オチはありました。それも「だるまさんがころんだ」に、嫌ほど忠実な。主人公もまた、どこかで「見える人」を探しているのでしょうね。
「絶対目を離すな」や「下手に逃げようとして逆に距離が縮んだ」といったケースの話は、見かけるたびに絶望的な気分になります。タイトルやあらすじで察しのいい人は展開が読めるかもしれませんが、予想ができていてもよんでほしいです。文章がうまいから、ハラハラしました。とくに、オカルト研究部の学生とのやりとりがよかったです