異郷の隣人
あなたの名前を知らない。兄さんはずっと兄さんで、私たちはこの家に二人きり。
はじめましてのその時に、あなたが口にした言葉は知らない響きで、それって初めましてということなのか、名前だったのか、分からないけれど今も愛しい。あの時何と言ったの、と一度聞いてみたことがあったけれど、兄さんは笑っただけだった。私の言葉では真似できない兄さんの言葉の中に、きっと名前も埋まっているのね。
しあわせのみつば /掌編集 ほがり 仰夜 @torinomeBinzume
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。しあわせのみつば /掌編集の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます