86話「これからもよろしくね♪」
姉さんが卒業して数週間。姉さんは大学のための準備をしていた。大学には実家ではなく僕がひとり暮らししているアパートに一緒に住むことになってる。
僕はその荷物運びに駆り出されてる。わざわざ引越し業者に頼む必要も無いので自分で荷物運びをしなければならない。愛花も手伝ってくれた。
「玲央、あの物置部屋になってる所は使っていいんでしょ?」
「うん、荷物あるから外に出しといて」
物置部屋になってる所にはダンボールなどが詰められてる。めんどくさくて片付けなかったツケが回ってきた。
それらのダンボールをひとまとめにして縛り、次のゴミの日に出そうと廊下に置いておく。
部屋はホコリだらけだから掃除もしなければならない。忙しい1日が始まった。
掃除は掃除機と水拭きをして綺麗にした。姉さんのベットも組みたて、机に椅子と一通り必要なものは入れた。
後は姉さん個人のものなので僕は仕事を終えのんびりしている。愛花も手伝ってくれてたからそのまま休んでいる。
「玲央君、疲れた」
「そりゃ僕も疲れましたよ、寝ますか?」
「膝貸して〜」
「はいはい」
そして愛花を乗せて僕も眠りに落ちた。
目が覚めたのはなんかいい匂いがするからだ。時刻はもう19時で夕食の時間だった。
「準備しなきゃ!」
僕は立ち上がろうとした。いや立ち上がった。そのせいでまだ僕の膝上で寝ていた愛花は落ちた。
「ふぎゅ」
床に落ちて潰れた声が聞こえた。
「痛い。なにっ!?」
頭を抑えながら起き上がってきた。
「ごめんなさい」
「ああ、大丈夫、重かった?」
愛花もずっと寝てたことを悪く思って気にしないようにと言ってくれた。
「いや、夕飯の準備しなきゃと思って立ち上がっちゃっただけですから、気にしないで」
そんなやり取りをしていると
「ご飯なら私が作っといたわよ、さぁ食べましょ」
姉さんがご飯の用意をしてくれてたみたいだ。自分の部屋の準備もあるしなんか悪い気がしてしまった。
姉さんのことだから気にしないでと言うのだろうが、片付けくらいはやろうと思った。
-----------------始業式-------------------
今日から僕と愛花は高校3年生だ。受験の年でもある。それか就職。僕は今のところ受験になると思う。愛花も受験らしいのでお互い頑張るとしよう。姉さんは大学だ。彼氏も作りたいとか言っていたので応援している。
去年の今日に愛花と出会い、青春を楽しんだ。いや今も青春してるけどね。去年1年でたくさんの出会いがあり友達が増えた。今年もいつもの面子と新たな出会いを求めて頑張りたい。
「玲央君、今年もクラス一緒みたいだよ、八代さんや涼子ちゃん、佐々木君も同じだって!」
「知ってる人がいて安心だ」
「そうだね、これからもよろしくね♪」
🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹
これで最終回になります。
ちょっとだんだん校則にある『恋愛は学生の本分』がどこかに消えてしまって戻せなくなってしまいここで終了とさせていただきます。楽しみにしてくれた方にはもの足りない突然の終了になってしまい申し訳ありません。
『恋愛は学生の本分です!!』
ここまで読んでくださった皆さんありがとうございました。
応援してくださりありがとうございました。
恋愛は学生の本分です!! かき氷・シラー @kakigour-sira
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます