そう長くはいられない。

…?

ここはどこだ。

目が覚めた時、違和感を覚えていた。

手や足に錘がある。

どこかに閉じ込められている。

━━━━━━━━安心できるあの場所ひみつきちじゃなかった。

そうと分かった瞬間、悪寒が身体中に走った。


どうしようか。思考をただひたすら巡らせていた。


考えている間に何らかの刺すような衝撃を受けた。

...私の視界はいつの間にか暗転していた。


そこから私は耳でしか状況を把握できなかった。

背中を刺すような感覚。

何かを植え付けられるような感覚。

ぷすり、ぷすりと音が聞こえた。


目覚める頃、私は場所ひみつきちに戻っていた。

私は安堵した。

だが、あのどこかで何をされたのが分からなかった。

…もうあの場所の事は忘れてしまおう。

でないと。





…誰かを殺めてしまう。

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とある三人組のお話。 悪運 @akun0719

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