第3話、私は番号ではない
私は漢字でもない.
マイナンバーは国家が個人を特定するために数字で表記した識別記号ですけど、氏名も国家が個人を特定するために漢字で表記した識別記号に変わりはないのですけどねぇ.
元々、戸籍は明治政府が徴兵とか徴税とかのために導入した制度です.それまでは、みんな通称で生活してたわけです.もっと遡れば、古代の律令国家が租庸調の取り立ての為につくった制度ですけどね.
アラビア数字か漢字かの違いはあっても用途は同じなわけだから、マイナンバー制度を導入したうえは、戸籍制度は廃止したらいいと思いますね.重複した制度では税金が無駄になります.
●ちょっと引用してみます.
(P186)・・・いずれ何をするにしても、”マイナンバー”の提示が求められることになろう・・・目下は役所の関係に限定され、大したことはないようでも、数年後には民間への開放が必定だ・・・近い将来には当然、あらゆる監視ツールを結びつけるマスターキーとして働くようになる・・・警察の権限が拡張された盗聴法(通信傍受法)や、携帯電話のGPS機能などとも、もちろん連動する.徴兵逃れを阻止できる威力はアメリカの社会保障番号で実証済みだ・・・
●引用を終わります.
ちょっと思い付いたんですけど、国会議員や県会議員の政治活動費にマイナンバーを紐づけたら、活動費の不正な使用が出来なくなる.どうでしょうか.
議員は、政治活動でお金を払うときにマイナンバーを伝える.支払いを受けた方は、議員のマイナンバーを国税庁に伝える.国税庁が活動費の使い道を把握したあとに、議員に活動費を後払いで支給する.そんなマイナンバーの活用法です.
(了)
読書感想文『日本が壊れていく(斎藤貴男)』 茜町春彦 @akanemachi
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