現時点で公開中の第10夜まで拝読し、レビューいたします。
作者様ご自身の経験や興味をベースに軽快にざっくばらんに語られる「コラム」。
シカゴ・トリビューンのコラムニスト、マイク・ロイコの影響で筆をとったとのこと。
武術や食べ物、オカルト等々について語りつつも、世の中の常識や不条理に切り込みます。時に辛辣に、しかし軽妙に。ユーモラスに語ることで、人間味や温かい視線が浮き彫りになったような数々のエピソード。
特筆すべきは「言葉」と真面目に向き合う視点、「創作」や「創作物」に対する姿勢といったエッセンスが、多分に、しかし何気なく埋め込まれていること。
単純にコラムとしてオモシロイだけでなく、作者様の経験、知識、興味、生き方の姿勢のようなものが「気」の力で練り上げ融合されて、小説を生み出されているのだろうなと感じられます。
こちらのコラムは勿論、小説も併せてご覧になることを強くお薦めいたします。
ロイコを踏襲するような、男気溢れる「闘う」コラムです。是非ご一読を。