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  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    お久しぶりです。ラスト、虞姫は死ななかったのですね。そういう物語もあって良いかな。張良だって女だし。この世界なら、張良も劉邦から殺されずに済みそうですね。

    作者からの返信

    お久しぶりです。
    ここのところ、ほとんど休眠状態で失礼しています。

    これは史記の中で、虞姫の扱いが、いかにも取ってつけた感じだなー、というところから思いついた物語でした。
    ちょうど良いことに史実でも、漢代まで生き延びた季布という男が居ましたし。なかなかいい組み合わせになったのではないかな、と密かに思っています。

  • 第6話 楚歌の静寂への応援コメント

    項羽と虞姫の切なさが伝わります。覇王の項羽の根強い人気は、覇王たるがゆえの強さもありますが、虞姫の存在とその人間臭い感情の豊かさもありますね。

    作者からの返信

    圧倒的な強さと、意外な弱さを併せ持っているところが項羽の魅力なんでしょうかね。
    残酷なところもありますが、劉邦の陰湿な感じの非道さと比較すると、爽やかと言っていいかもしれません。

  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    まさに季布の一諾。
    傷は残りましたが命は守りましたね。

    作者からの返信

    最近になって思うのは、「史記」に突然登場する虞姫って、項羽の最期を彩るために創作された女性なんじゃないか、という事です。
    もちろん司馬遷じゃなくて、垓下とかあの辺りの人たちによってですけど。
    司馬遷は項羽関連の史料を集める時に、そういった伝承を「史記」に取り入れたのではないのかな、という気もしています。
    すみません……ふと思いついたことを書いてしまいました。(笑)

    最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。

  • 第5話 漢軍の逆襲への応援コメント

    項羽と劉邦と韓信、あの広大な中国の大地の覇者なのに、なんであまり良い話しが残っていないんだろう?

    信長と秀吉と家康は、それぞれに欠点はあるけど、優れた人としての資質はあるよね?中国はそこ違うのかな?

    作者からの返信

    難しいところですね。
    劉邦は、結構な窮地に陥っても、有力な家臣は最後まで付き従っていますから、何かあったんでしょうね、魅力が。
    でも馬車から子供を投げ捨てて、自分だけ助かろうとしたエピソードなどを読むと、あまり上司には持ちたくないタイプかと思います。(笑)

  • 第4話 滎陽に死すへの応援コメント

    お久しぶりです。また、楽しく読ませていただきました。

    ストーリーは繋がっているのですね。韓王信と張良の設定もそのままでしたし、虞妃のスピンオフみたいな感じですかね。

    作者からの返信

    清十郎さん、読んで頂いてありがとうございます。
    これは、史記をまた別な方向から書いてみようと思ったものです。でも、女軍師張良は気に入ったのでそのままですね。(笑)

    史実での虞姫の最後はあまりに救いがないので、何とかしたかった、と云うのが本当のところです。結果は、さて‥。

  • 第3話 季布、追撃への応援コメント

    項羽もかわいそうですね。良い部下にはめぐまれなかったと見えますね。

  • 第2話 崩壊する楚軍への応援コメント

    人間、上に立つと疑い深くなるものですからね。劉邦だけじゃなくて、項羽も疑い深かったのですね。人を信じるというのは難しいのね。

    何度、裏切られても峰不二子一途のルパンの偉大さがよく分かる。

    作者からの返信

    項羽は部下に任せることができない性格だったみたいですね。
    ただ、楚軍の将領の中ではおそらく、項羽が一番若いくらいなので、若気の至りという面もあったはずです。その点、ちょっと同情の余地はあるかもしれないですね。

    …確かにルパンは凄い。ある意味、理想の大人と言ってもいいかもしれないです。(笑)

  • 第1話 虞姫と季布への応援コメント

    あれ?虞姫って、項羽の思い人じゃなかったっけ?虞姫をあつかったお話は初めてです。期待しています。

    作者からの返信

    そうです、あの虞姫、虞美人です。項羽最後の場面に出て来るだけで、他に何の資料もありませんので、好きなように書かせてもらいました。

  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    こんにちは。「漢詩や和歌、俳句を下敷きにした小説 募集」の自主企画を開催していた、ねこK・Tです。開催から大分時間が経っての拝読になってしまい、大変申し訳ありません。
    遅くなってしまいましたが、素敵な作品を拝読できて嬉しかったという思いをお伝えしたくて、コメントさせていただきました。

    虞美人のお話や垓下の歌は知っていたので、悲しい終わり方をするのかな、と思っていたのですが、まさかこんな結末になるとは! 清々しい物語の結びに、読み終わって優しい気持ちになりました。張良さんと虞姫のやり取りもなんだか可愛らしくてほっこりです。

    それと、第6話の垓下でのシーン。本当は音や熱気に溢れているはずのその場所が、虞姫の目を通じて語られるからこそ、美しく、静かに映るとは……! なるほど、そのために彼女をこういう設定にしたのかと驚きました。
    また、端的な言葉での描写が余計にその静けさを際立たせていて、とても印象的で。読んでいて息を呑みました。あのシーン、とても好きです。

    長々と取り留めないコメントを失礼いたしました。重ね重ねになりますが、素敵な作品を読むことができて嬉しかったです。自主企画へのご参加、ありがとうございました!

    作者からの返信

    嬉しいコメントありがとうございます。
    あの垓下の場面はこの小説を書く時に、まず最初にあったと云ってもいいシーンでした。
    強い衝撃に遭うと、一瞬音が消えたように感じることがあると思います。ですから、虞姫が見た光景をきっと項羽も同じように感じていたのではないかと。

    野を埋める篝火と空の星。そして地を揺るがす静寂の歌声。
    そこに共感して頂けたのなら、小説を書いた者としてこれ以上の喜びはないです。

  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    一気読みしてしまった。ラスト、とても気分がいいです。季布が助かってよかったと心から思うシーンでした。

    作者からの返信

    ありがとう。何としてでもハッピーエンドにするというのが、信念なので。
    そう思ってもらえると嬉しいです。

  • 第3話 季布、追撃への応援コメント

    骨太な内容。読み応えがありますね。

    作者からの返信

    今度はこちらを、ありがとうございます。
    この頃はまだコメディ色が薄いですよね。どこで方針を謝ったんでしょう。(笑)
    やはり、ネコのノブナガか。

  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    兵書に淫する姫が動の物語だとしたらこちらは静の物語だと感じました。哀しくも美しい物語です。
    張良でも感じたことですが虞姫のキャラクター造形をはじめオリジナルの要素が本当に素晴らしいです。すんなりと入ってきて史実はこうだったかもと納得できる。発想もそうですが筆力もあり羨ましく思います。

    余談ではありますが季布に韓王信とヒロインの相手から作者様の男性の好みがわかるような気がしました(笑)

    作者からの返信

    こちらにもコメントをいただき、ありがとうございます。
    物語を書くうえで、できるだけ史実という大枠から外れないよう気を付けたつもりです。(でも歴史書に載っていない部分は何でもあり、ですが)
    この結末に納得していただけたなら、すごく嬉しいです。

    韓王信の、張良に頭の上がらないちょっと弱気な感じなどは、自分自身の投影かな、とか思います。(笑)

  • 最終話 垓下の歌への応援コメント

    題名からして、虞姫は死なないのではと思っていたのですが、『垓下の歌』があるかぎり、その展開は難しいだろうなと。しかし、みごとにひっくり返してくださいました。
    『虞や、虞や、汝を如何にせん』が、このように効果的な物語となるとは。女は男の添え物でない今の時代、本家の『史記』より、私は断然こちらのほうがいいと思います。虞姫も張良(女)も、史記の中では高潔とされる男たちと結ばれて、なんともいえぬ気持ちのよい余韻です。
    『史記』題材にした3つの話ですが、どれか1つにまとめてレビューを書いてみたい…。しかし、完璧にまとめられている短編は、レビューを書く者のボロが出やすいのです。少し、時間をください。書けないかもしれませんが。

    作者からの返信

    この物語は、史記の記述には虞姫の最後は書いて無かったよなぁ、という曖昧な記憶だけを根拠に書きはじめたものです。
    最後まで読んでもらえたうえに、こんな優しいコメントまで頂けるとは想像もしていませんでした。
    ありがとうございますっ。(感涙)


  • 編集済

    第6話 楚歌の静寂への応援コメント

    空には満天の星、地上には無数の篝火。絶望の果てに男泣きする項羽。そしてその横に立つ虞姫には、なんと、四面楚歌が聞こえない…。
    項羽の絶望が増幅されました。この場面を書くために、虞姫を喋れない少女に設定したのかと思ってしまいました。
    粗野で剛毅で単純と言われている項羽の<四面楚歌>の場面を時々想像するのですが、杉浦さんが書いた<四面楚歌の静寂>、鳥肌が立ちました。

    作者からの返信

    そうなんですっ! といきなり声を大にして言ってしまいます。
    普段は行き当たりばったり、無計画に書き進めているんですが、この物語だけは、最初にこのシーンがありました。
    空には冷たく光る星、そして大地を埋め尽くすほどの篝火。
    周囲から聞こえていた歌が、ふっと消えたその瞬間を文字にしたかったんです。

    気に入っていただけて、本当に嬉しいです。