たった一人地球に残された地球人は宇宙の食材を使ってラーメン屋を始めるようです。

箱丸祐介

第1話:意外と宇宙人はフレンドリーで!?


習性や習慣が違う部族の共存というのは中々歴史上で見ても珍しい事だろう。

そのために人類は天下を統一だのなんだのと戦争をするわけで。

そういえば、昨日はこんな事を考えて馬鹿が無い頭使って徹夜していたんだったな。

寝ぼけ眼で、部屋の壁掛け時計を見ると時刻は10時、窓の外を見るとロケットが打ち上がったような煙がそれほど遠くない所で見えた。

うん、寝ぼけてるんだな。もう一眠りしよ。


「どうしよう、地球に置いてかれた?」


余裕綽々と2度寝をかましてきずけば午後2時、夢オチ。

ってことも無く、普段は車通りも人も多い街を宛もなくぶらり、ぶらりと歩いていた。


「街ぐるみでドッキリとかも無いだろうしな、マジなやつだよなこれ」


地べたに転がり空を見上げた、澄み切った青空をみたのはいつぶりだろうか。

こんなことでも無ければ黄昏て空を見上げるなんてことは無いだろうし、最近は仕事が忙しかった。

生憎と電気もガスも水もある。だが、目と鼻の先まで来ている宇宙人に殺されるっていうビジョンが見えてきた。


「いや、もう考えるのはやめよう。なるようになるさ、死んだらまた運命、宇宙人にころされてもまたそれも一興」


大の字になって体から力を抜くと潔くもあほらしくも、どうでも良くなる。


「中々いい所じゃないか、この星の奴らは何を勘違いしたか出てっちまったらしいが」

「農業もできるいい土地だし、なんで地球の奴は捨てたんだろうなぁ」

「侵略戦争が始まるのを避けたんだろ、俺たちにはそんな兵力は無いってのに」

「仲良く共存しましょうってのも理解し難いんだろう」


近いところから人の声がした気がした。

いや、ここは死んだふりを決めよう。クマにあった時は死んだふりこの手に限る。

(※クマと遭遇したときは目を合わせたまま決して背を向けずに距離を取りましょう)


「おい、あそこなんか倒れてるぞ」

「なんだ先客がいたか?」


あなたの見てるのは人です、煮るなり焼くなり好きにしてください。


「おい、あれ人だぞ。連れてったら俺達いい階級になれるんじゃねーか!?」

「安全確認で見回ってただけなのにまさかの収穫だな」

「おい! お前生きてるか!」

「ノットアイムジャパニーズ、アイムチャイニーズネニホンゴワカラナイヨ」

「ううん? 翻訳機の故障か? 今の聞き取れたか?」

「この場所の言語には変わらないようだが、この星は地域ごとに言語が変わるらしいからな、多分動揺して変なことを話しているんだろう。問題はないはずだ」

「ちょっとにぃちゃん、それなりの地位は保証するからよ少し俺らに協力してくれよ」

「人類がいないのに地位なんかいらないよ、ピチピチの女の子くれ」


目を開けてないから話しかけてきた2人組の顔は見てないが、多分映画のエイリアンみたいな見た目してるんだろ。


「この星について情報が不足しすぎてるんだ現地の人間が欲しいんだ、手を貸してくれ」

「その辺に学校の先生でも居るでしょ。あ、そもそも人類は俺以外この星に居ないのか」

「四の五の言わずに行くぞ」


そう言って横たわっていた俺の体を軽々と持ち上げて、俺は連行された。




「現地のアドバイザーですか?」

「ええ、何分うちの星にはなかったものばかりの星ですからこの地球は」

「食べれるものと食べれないものの識別とか、地球人の技術の結晶の使い方を教えろと?」

「まあ、簡潔に言うとそうなりますな」


少々の沈黙の間に状況を説明しよう、俺は今連れ去られた人の上司と長々と話をしていた。

てかよかったな地球人、多少は侵略国に褒められてるぞ!。


「それこそ好みにもよりますし、俺があなた達に毒を食べさせる可能性だって」

「ほかの星の先住民なら私も躊躇しますが、この大陸の先住民は争いは好まないと聞いていますから」

「そんなものいつの話ですかね」


俺が子供の時にはまだ星の大戦争は続いていた、10年間も争い続けやっと平和になった矢先のこの宇宙人たちの来訪なのである。

いくら日本は戦場にならなかったとはいえ、まだ戦争の爪痕は世界各国に残り続けている。


「それに、あなたからは殺意が感じられませんから」

「人間は信じると後悔しますよ」

「そうだとしてもです」


なぜだろうか、初対面とは思えないほど彼の眼は僕を信じているようだ。


「そこまで信用してくれるなら」

「ありがとうございます、さっそくなのですが食料の判別をお願いしたいのですが、ほかの大陸では見つからなかったそうですから。安全な情報が必要になりますから」

「国によっては環境も文化も原生している植物も違いますからなんとも、詳しくはないので図書館とかで調べないとですかね」


生物の授業なんて一度も受けたことないからなぁ。

性物なら詳しいかな(中二理論)


「それよりも聞きたいことがいくつか」

「なんでしょう」


真剣な話の最中に聞くのは失礼だと思い、黙っていたのだが。

実際に頭で覆い描いていた見た目と大幅に違い、、、。


「あなた達の顔って、みんなそんな感じなんですか?」


上司の人の容姿が人の姿に頭を魚を被せたような、なんかすごい雑キャラやんけ。


「結構個体差はありますよ、あなたを連れてきたのは戦闘タイプの方ですし」

「同じ星の固体でも全てに役割があると」


てっきり、みんな戦闘民族みたいな感じかと思ったが。生物として生息し続けてる以上、組織図はしっかりとしていて尚且つある程度統率も取れているのだろう。

そんな星の者が何故移住などしなくてはいけなかったのか、そのへんは少しずつ聞いていった方がいいかも知れない。

ちなみに僕を連れて来た宇宙人は緑色で筋肉質で触角が生えてました。もざいく編集しないと。


「そういえば、あなた達の故郷の星は何て名前なんですか?」

「スウィルター星と言います、ここから数千光年のところですからそんなに遠くは無いですよ。もっとも、ですが」

「もう、ないんですか?」

「わかりません、逃げるように星を後にしましたから」


帰る星がない? 一体何があったのだろうか。


「事情はわからないですが、協力させていただきます」

「おぉ、本当ですか?」

「まぁ、俺は宇宙に行けなかった以上ここで余生を過ごすことになりますし、侵略者とは仲良くしないとね」

「侵略者と来ましたか」

「ま、勝手に地球側が捨てただけとも言いますが」

「そうですな。では、まずはこの星の食料のある場所に案内していただけますかな」

「この星全土はわからないですけど、とりあえずこの辺ならスーパーとコンビニが何件かありますよ」

「なるほど、それとこの星の方が居ないと困るものを教えて欲しいですね」

「電気、水道、下水、あとは電波とかですかね」

「なるほど、技術班の方にそちらは―—」

「あ!!」

「な、なにか!?」


この星の人間がいないまま機能が止まっていないとまずいものがいくつかある、そして最優先すべきは。


「こんだけ技術が進展しても唯一原子力発電してる世界で唯一のところが、この日本にあります」

「それはどこに?」

「福島です、いま日本地図探してきます」

「大丈夫ですよ、この星に着陸する前に人工衛星をハッキンg——、ではなく、一部お借りしましたから」

「なるほど、ならその映像と今から出すものを照らし合わせて貰えますか!」

「わかりました」


ポケットから端末を取り出し、マップのアプリを開く。

元々それを見せればよかったと、いま冷静になって考えたのだが。地球の地理に詳しくない彼らにとっては衛星写真の方がわかりやすいだろう。


「ここです、ここの海沿いの施設」

「衛星写真では、これですね」

「ここに原子力発電所が、でも稼働してたとしたら専門家じゃない限り停止させるのも難しいかもしれません」

「そうですね。でも、原子力は私たちの星でも兵器として使われていました、私たちが乗ってきた宇宙船にも動力として使われています。なので、問題ないようでしたらそのまま稼働状態を維持していても問題ないかもしれません」

「あとは電力設備ですね、あんまり詳しくないですが消費しないと貯まるものでしょうし、その辺にも管理者を置いた方がいいかもしれません」

「わかりました、有益な情報をありがとうございます」


同じような技術が他の星でも似たような用途で使われていたことに少しの驚きはあるが、彼らがこの星での発展に役立てられるものならいいだろう。


「それでは、スーパーに行ってみましょうか」

「はい、よろしくお願いします。数人のデータ収集の出来るものとその護衛の為に、あなたをここまで連れて来た彼らを行かせましょう」

「ありがとうございます、ボス」

「ボスだなんて言わないでください、この星では私たちの誰よりもあなたがえらいんですから」

「あっそうだ、名前の紹介がまだでしたね。僕は神田拓水(かんだ たくみ)と言います」

「はぁ、この星の方々は皆そのような名前なのですか?」

「まぁ、そうですね」

「私の星では珍しいですね、私たちの星ではそういうものを着ける習慣がなくて」

「ということは、皆さん名前がないんですか?」

「はい、特に今ここに来たものでは特に」

「あはは、それはすこし不便そうだ」

「ええすいません、ちなみに彼らの名前は」


そういって護衛に着けてくれると言っていた緑肌の2人へ指を彼らのボスが刺した。


「彼らはアイデルドルートゥルと、ウェルと言います」

「もしかして、あなたたちの星で言う数字のようなものですか?」

「ええ、トゥルは1。ウェルは8を表し、他にはフィルが2、アヴィが3。女性はリィフュ、などですかね」

「というと、アイデルドルーは男性ってことですね。にしても、ボスは随分とこの星に詳しいんですね」

「実は私たちの遠い祖先は、江戸? というのでしょうかその時代にこの星に来たことがあるらしく、この星の人に化けて色々と学んでいたそうですよ」

「なるほど、通りで詳しいわけだ」

「それでも、ここについてからあなたに会うまで200程度の書物は読み漁りましたが」

「あの、もう1つ個人的に気になることが。皆さんはいつ地球に?」

「2時間ほど前でしょうか。地球に来るときたくさんの宇宙船とすれ違いましたよ」

「二度寝してて見逃したのか、なるほど。え、2時間? 2時間で200?」

「私は地球で言う速読術というのが出来まして、簡単な本ばかりでしたし」

「それなら食事関係もあなたがやれば」

「その辺は資料が多いですから。わかる人に聞いた方が早いかと」

「面倒なんですね、わかりました。今度こそ本当に行きましょうか」

「はい、よろしくお願いします」



「ここはこの辺で1番大きいスイートモールというショッピングモールです、どれだけ荷物が運び出されてるかわかりませんが、残ってるものだけは見れると思います」

「そうか、君にいい知らせが1つ。シーバーには君が望むなら伝えるといわれているが、聞くか?」

「いまさら何を聞いても驚くようなことはないですよ。話してください」

「そうか、今各地に降りた開拓班のなかで聞いたことだが、この日本という国だけでも君を含めて5人の人間が見つかったそうだ。他の大陸でも続々と見つかっている」

「それはよかった、これで他の場所でも皆さんが生活するには困らなそうですね」

「だといいんだがな」

「なにか不安でも?」

「他の地域の者のほとんどは状況を受け入れられていないらしい。彼らがおかしいのか君が異常なのかは私達には測りかねるがな」


日本という国は戦争以前から異性人の入星を禁じており、他の種族との交流の一切を禁じていた、普通に考えて目の前に急に異星人が現れたら驚いて腰を抜かすのがデフォルトだろう。


「僕は異星人に対してなんの抵抗もないですから。他の人とは違いますよ」

「地球は異星交友はない星だったと思うが」

「僕幼いころアルデイトレベルスに居たんです。父と母が戦場カメラマンみたいなことしてましてね、その影響です」

「アルデイトレベルス? あの居住コロニーか? 冗談だろう?」

「冗談も何も、未だにありますよあのコロニーの通行印。僕の右首のところに」

「あのコロニーは10年前に戦争で崩壊したはずじゃあ」

「その場に居ました、当時11でした」

「それは、成り行きとはいえ悪いことを聞いた」

「いいんですよ、今嘆いても過去は変わりません」


ショッピングモール内は広く食品売り場に向かっている間にした些細な過去話と生存者情報は、後者の方が希望を与えてくれた。

少なくとも、この星の中だけで人類は存続できる可能性がある。


「ここですね、あんまり僕も来たことはないんですけど」

「広いな、朝までかかりそうだ」

「まずは傷みやすい肉と魚、あとは野菜ですかね、フルーツ系はカットされてるものじゃなければ1週間程度は持ちますから。ちなみに検査はどうやってやるんですか」

「この検査キットを使う、この瓶に入った液体の色が変わるものはアウトだな」

「なるほど、これますます僕いりませんね」

「それもそうだが、ゆでれば食べられるものもあるからな」

「じゃあまずはゆでてもおいしいものから行きましょうか、白菜とかキャベツとか」

「そうだな」


1時間後


あまりにも検査キットに反応するものが多くありとあらゆるものが廃棄対象になっていた。


「君が言っていたのはこれでいいのか?」

「あ、はいそれです。カセットコンロ」

「これで火が起こせるのか?」

「はい、カセットガスに関してはスーパー内でも扱ってるはずですからいま見てきます」

「あぁ、すまないな。ダメなものが多すぎて」

「いえいえ、共存していくためには必要ですし、検査液取りに皆さん取りに行ってますし、時間は有意義に使いましょう」

「それもそうだな」

「いまのままじゃ皆さんはアボカドと、バナナ以外のフルーツ。あとジャガイモ、サツマイモくらいしか食べられませんよ野菜は」

「アボカドというのは結構いけたんだがな」

「ジャガイモはそもそも生で食べるもんじゃないです、芋系は火を通さないと。むしろジャガイモなんて状態によっては人間には毒ですし」

「そうなのか?」

「こうなるとポテトチップスなんかも毒かどうか確認しないとですね、その前にのりと塩、コンソメ、梅なんかも確認しないといけないのか、あとは植物油とごま油、それと各動物の脂肪もか。

バターとマーガリンも完全な別物だし、あとは生クリームとか砂糖と醤油味噌、小麦粉とかもか。

本当に朝まで掛かりそうだ」


「ギニャァァァ」


猫のような者の声が静寂の店内に響き、しっぽをつかまれたまま持ち上げられた猫とアイデルドルーウェルの姿があった。


「これは食えそうか?」

「食べないで! あと尻尾も持たないで上げてください!!」

「ふむそうか」


そのまま地面に降ろされた毛並みの良い白猫は、逃げるようにこちらに寄って来た。


「ウェル、見えないと思ったらなにをしていた?」

「奥の方を見てたら見つけた、袋の様なものを破り開けてなにか食べていたそうだが。旨かったぞ?」

「馬鹿野郎! あれほど調査が終わるまでなにも食べるなと」

「仕方ないだろ、俺らも腹は減るんだから」


「よしよし、首輪も付けてるし元飼い猫か。飼い主に置いてかれたのか?」

「にゃーん」

「ん、首になにかついてるな。これは」


首輪に絡まった小さいビニール材質の物を手に取るとそれはキャットフードの袋のかけらだった。


「お前、飼い猫だったのにかしこいな」

「にゃーーん」

「出来ればお前らも助けてやらないとな」

「うーー」

「ウェルさん、もしかしてウェルさんが食べたのって、小さめのカリカリした触感の物ですか?」

「あぁ、そうだが?」

「安いものでも、肉と大豆、それにタピオカ粉とかそれに魚と小麦粉、トウモロコシとかも入ってるはずなのに。なんで検査キットでアウトだったトウモロコシが大丈夫なんだ? やっぱりちゃんとした調理をすれば食べられるのか?。最初に検査しないといけなかったのは、食材単品のものじゃなくて色々入ってるものから大まかに絞っていく方がよかったのか?」

「なぁ、トゥル、これどういう状況だ?」

「お前のおかげで彼の調べることが増えたってことだ」

「マジか、こりゃ悪いことしちまったな」

「いや、そんなことないです。まずは試験液の追加が来るのを待たないといけませんが」

「とにかく、そのキャットフードとやらは食べてもいいんだな?」

「はい、多分。試験結果次第になるかもしれませんが」

「あれは腹に貯まるし、それなりに味も行ける。食べれるようならすぐ全体に知らせてやらないと、本当に死人が出ちまうぜ」

「皆さんはどれくらい食事を取ってないんですか」

「もうこの星での半年程度になるかもしれないな、ここに着くまでにほとんどの船は食料を失ってしまった」


いま試験液が残ってる瓶は2つ。

1度使用済みの奴を捨てるか、それを洗って液を分けたのちに検査すれば数は倍になるわけだし。

ふと、10年前の母とのやり取りを思い出した、「異星人はね、地球の食べ物にアレルギーみたいなのがあるの。だからなんでもかんでも揚げ物にしちゃうのよ、勿体無いわよねステーキが食べられないなんて」

いや、ここは確実に結果を出すためにも必要な2つだけ検査しよう。


「ウェルさん、その食べたものとまったく同じものを持ってきてください、僕は小麦粉を持ってきます」

「あいよ」


使えそうな鍋と油を数点、そして今回のメインで最重要になるかもしれない小麦粉。


「持って来たぜ」

「なにをするんだ?」

「今少し思い出したんですアルデイトレベルスに居たときの事、あのコロニーは珍しく地球と貿易のみですがやっていた場所なんです」

「それが?」

「あのコロニーにはあったんですよ、小麦粉と植物性油それと大豆とかの豆系の食材。そして聞いたことがあるんです、地球の食材のほとんどは高級で尚且つ調理が難しい上にほとんどの異星人が食べれないって。

だから、あっちのレストランでは地球の食材を揚げ物にして食べてた」

「なぁ空耳か? いまアルデイトレベルスに居たって聞こえた気がするんだが」

「かつて居たそうだ」

「ふーん、なるほど」

「だから、ある程度の食べ物は油と小麦粉で中和できるのかも。それが検査に引っかかってる材料が加工済みだと食べれる理由かもしれません」

「なるほど、地球の食い物が食えるのかもしれないと」


はっきり言って半分近くは賭けだが、検査キットが1個無駄になるだけと思えば多少はいいかもしれない。


「まぁ、それでもほとんどの地球の物は他の星では食べられてないけど、理由はわからないんで、試しにやってみましょう」

「ちなみに、アルデイトレベルスで君が食べた地球の食べ物は?」

「ジャガイモと、肉あと人参」

「なにを食べたんだ?」

「ポテトフライと人参と豚肉の揚げ物ですね」

「ならその2つは検査対象から外しても問題ないだろう、なにか調理して問題ないものはあるか?」

「ナスとあとは、なんだろう。かぼちゃとかですかね、人間ならそればっか食ってるとコレステロール値がやばくなりますけどね」

「なるほどな、とりあえずはその2つを試してみよう」

「いえ、検査液が2つしか残ってないので、1つはキャットフードをもう1つは適当なのを天ぷらにしてそれを検査しましょう」

「わかった、始めてくれ」

「はい」


これから彼らにとって、通常の寿命ならこれから半世紀程度しか生きれない自分にとって、なにをしてあげれるのだろうか。

それは今はわからないが、きっと人知の持てる範囲の物はすべて教えられるだろう。

きっといつか、地球に人々が帰ってきたら、自分と同じように彼らと共存する道を見

つけてくれればいいのだが。

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たった一人地球に残された地球人は宇宙の食材を使ってラーメン屋を始めるようです。 箱丸祐介 @Naki-679985

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