第1話登場漢柳の解説

緒言:作品の解釈等についてはあくまで筆者、作中の登場人物の一意見です。


1 尹巴作 無題


滔滔黄之川  滔滔たる黄之川

今昔流連綿  今昔流れは連綿たり

澄江為桃園  澄江は桃園を為し

豊穣生嬋娟  豊穣は嬋娟を生む


押韻:下平一先(綿、娟)

ゆったり流れる黄の川は

今も昔もその流れは連綿と続いている

その澄んだ河は桃の園を育み

その豊かな実りは美女を生んだ


語釈

滔滔とうとう:ゆったり流れる様を言う。

・黄之川:物語上の世界にある河川、古代中国をモデルとしているので黄河をイメージ。

・桃園:三国志に登場する言葉ではあるが、ここでは桃の畑を意味する。

嬋娟せんけん:美しい人、美女。


一言

作品例として元ある作品を改変している。「黄之川」が「紀之川」としていた。

詳しくは拙著「艶歌集」にて掲載中の「桃尻」という作品にて。


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