主人公・タクトが駄女神(笑)に振り回されながらも、種族や身分に関係なく寄り添いながらさまざまな問題を解決していくストーリーはとても面白く、そして爽快で、楽しく読ませてもらいました。
また、従魔や魔王など、脇を固めるキャラクターが魅力的なので、ストーリーにメリハリが出て、そこも楽しませてくれる要素だと思います。
ただ、王女・ユキノが出てきてからは、個人的にヒロインが出てくるストーリーが苦手なため、ストレス感じてしまい、☆を1つにさせてもらいました。
(押しの強い、、というか、しつこいヒロイン物が特に苦手でして、、、)
タグに「ヒロイン」や「恋愛」を入れててもらえると嬉しかったですね。
作品情報に「女神に布教活動を強要させられる」とありますが、宗教色は皆無で、お題目にすぎません。主人公も時々忘れてるような……?
新人アイドルの認知度を上げるべく各地に出向くマネージャーというノリで、しかも担当アイドルがドジなせいで余計な重荷(呪い)を背負わされています。お告げを介して喧嘩したり、上役の女神が仲裁に出たりと、等身大のやりとりが笑えます。
プロローグのせいで最初はクレーマー系主人公と思いましたが、本当にお人好しな性格で「女神に命じられた使命」だからと人を助けることに悩みませんし、照れがありません。使命というより、目に付いた人を助けたい、異世界チートで好き勝手したいという感じです。その分、敵に回った相手には容赦なく軽めですが「ざまあ」もあります。
冒頭は要素詰め込みすぎですが、街に入ったくらいから俄然読み易く、面白くなります。「ちょっと合わないかも」とお感じになる方も是非そのあたりまで読み進めることをお勧めします。