#7 いつか。

__それからの僕は、予知夢を見ることがなくなった。それでもこうして雨を願うのは、またいつか、いのりに出会えたらいいな、なんて思ってしまうからだ。

《次は、○×駅前ー、○×駅前ー》

「降ります」

僕は相変わらず、この街に住んでいる。

あの虹の向こうに、いのりが微笑んでいるのを信じて。



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雨降りの後に 如月捺穂 @kisana_tunakan

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