知性と品性は、人間の欲求を支配できるのでしょうか。教養は想いを伝えるのに必要な事なのでしょうか。高校生だからこその、純情で不器用な想いがあります。学問で武装した二人の想いは、どんな答えを導き出すのでしょうか。彼らだけの恋物語がここにあります。
「理系」にフォーカスを当てた、素晴らしい小説。「恋は理論じゃない」なんてよく聞くけど、「理論的な恋」があってもいいではないか。そんなことを考えさせてくれる傑作です。理系だからこそ、ロジカルに考えるからこそ辿り着ける、最後の難問の、その答え。あぁ、これは間違いなく青春だ。