⑧完読】ルビヤの石~Απōκάλυψις~ 1177354054884253582
📖ルビヤの石~Απōκάλυψις~
作者 星十里手品さま
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884253582
最後まで読んだけど、あらすじをまとめるといろいろあれだな。やめとくか。
完読🔖
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おほ。これはこれは。表紙にたちこめたこの匂い。叶遥斗が好きそうなエッセンスがビシバシきてます。タグにかいまみえる何のことかようわからん単語といい、意味深なコピーといい、アンチを突き付ける概要がすでに煽りをきかせてますよ。
こ れ は 長 く な り そ う だ 。(感想が)
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第1部 予言篇
第1話 悪魔の記憶喪失
第2話 彼らの夢の中ではすでに村は完成されていた
第3話 親は二度と自分の子供だと判別できない
第4話 砂がすべて落ちるのに七年もかかる砂時計
第5話 他人の血によって占領されて
ここまで一気に読んだけど神話的ですき。
第6話 彼らが信じたいと思うような嘘を
プー。とにかくこの子がイチオシです。すごく。
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第9話 猫に人間のかわりは務まりませぬ
おっと。いったんオゾンの話にいっちゃって気持ち迷子だったけれど、猫がついに出てくるわ、話がプーに帰ってくるわで、ここからです。
第15話 心が目に見えるかたちで
おっふ。プーが……プーが……。
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25/131話←現在地
不可思議なことでもこれはこうだ、といわれればそうか、と読むしかない。神話級ファンタジーの読み応えはちょっと世界最古のギルガメシュ叙事詩でも読んでいるかのような。わけがわからない(いい意味で)。
理解できずとも記憶して進めばよし。登場人物が増えてきたけどまだ大丈夫。
ちなみに登場人物一覧もあるみたいだけどネタバレになるようだから未読です。
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あ。タイトルにあるΑπōκάλυψις、アポカリプスね。あー。なるほど。ただのダークファンタジーではなく神様のアレ的な。納得。重厚な読物感。登場人物のさらっと画かれていく鬼畜感とか神話ぽいテイストだなぁと思ってたけど神話以上のアレだ(語彙)。
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40/131話←現在地
第一部、完。いや、さっぱりですが壮大な群像劇の答はその先でしょう。
誰のどの話をどう受け止めればよいやら。時間軸が頭のなかで大変なことになってるけれど気にすんな!
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第45話 想像を絶する旅
読めば読むほど謎ワンダーランドを覚悟していたけれど、案外早く空気穴をあけてもらえた気分。窒息せずに済みそうよ。そういうことなのね、うんと言わないけどそういうことなんでしょ、もうそれでいいよね、そっちでいくわという意思で突き進む。いいね、ネビアぐっじょぶ。
「私にも人形を創って頂戴。ネビアのように。私の占いムカデが、ネビアはここに来たと言っている」
怖いよ占い一族の村、続々と数珠繋ぎ。もうこれどうなっちゃうの。
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第46話 書物のような牢獄
牢獄には、物理的な牢獄と精神的な牢獄があった。
占い師たちに囚われたら、逃げ出すのは不可能に近い。囚人が内包している未来を悉く読み、いかなる脱出の兆しも見逃さなければ、どんな強固な意志と協力者がいても、すべて事前に対処されてしまうだろう。運命を照らして、囚人に異変がないかを読む。読まれるときにはあらかじめ完結している、書物のような牢獄だった。
もう、このクダリだけでこの作品を読めてよかったな、って実感する。ものすごく深くて、私には意味のある尊い作品であると。このクダリだけっていうとあれだな、ここまでのお話を読んできた長いお付き合いの延長でこれを読んだからで、いきなりここだけ読んだらそうでもない。読み続けて得る味わいは格別なんだ。
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第52話 もう一度新しくあなたと私との間に
なんか、私にはわからない感覚なのだけれど、一般的に読み手さんの中には長台詞をいやがる傾向の人がいて、それがどう嫌なのか、長いってことでどんな影響があるのかまったく不明なのだけど。
断食占い師ミィサはマジョーに優しく言った。
その前に語られた長台詞は、私の心をじゅうぶんにえぐってくれたし、思わず泣きそうになった。ていうか泣くだろ。マジョーが抱えた苦しみの分だけ、そこは実際自業自得でどうしようもないけど、人間だもの仕方ない。仕方ないってスタンスでいるのに、ミィサ、あなた、神はこの罪をお許しになるのか?みたいな神々しさでうちふるえるわ!ここにいたよ、いい人が!プーの次に好きよ!(プーの次に)
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『第2部 黄金篇』にはいってから物語が優しくなった(私は何を言っているのだ?)。物語の流れは続きで特に区切りは感じなかったけれど、これまで謎を謎として目眩ましとか騙し討ちとかいやなものを嫌な風に見せられてきたのが第一部なら、第二部はここまでついてきた読者を本来の優しさで迎え入れてくれたんじゃないかと錯覚する。(だから何の話だ?)あれだよ、最初に概要でいってたじゃない。ルビヤの石が追い返そうとするんだって。わかる。わかるよ。すげーわかる(なにが)。という妄想←感想の域ではない。
なんかね、読み終えたとき、エンドロールに菅田将暉くんのロングホープフィリア流したい。一言一言噛み締めてぐっはーって浸りたい。まだ先は長いですけど。
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第54話 大占祭の順位と解説
知っているか? アレフオ。
出ました、ここいちばんの長台詞。長台詞っていうのは意味があるんだよ(力説)。例えばそうアレフオに語っているんじゃない。読者に作者が親切な情報をここまとめだから、テストに出るとこだから、とアナウンスしてくださっているがごとく。整理された情報。景色が途端にすっきりする。今まで霧がかかって枝葉に邪魔されていた世界は陽光に晒される。やさしい!
僕は親切だから、何も知らないお前に教えるが
まさに親切。ここまで引っ張ってきたあれやこれやちゃんと全部拾ってきましたからね、ご褒美かこれ。ありがとう。そして順位にウヒッて笑っちゃう。上擦った笑い。ばれちゃうよ。秘密がばれちゃうよ(バレない)。変なテンションで読めて楽しい。
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第56話 すべての記憶を黄金の海に返して
細かいエピソードのひとつひとつが愛しい(語彙)。
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第59話 あたしがパンを買いに行かなかったら
安心してください。優しくなった(叶談)とはいえ、まだまだ解答編ではないのです。優しく蹂躙してくれる謎の質がかわっただけのこと。理解してさらに深まる謎。アタシとっくに時間軸の感覚がおバカになってんのよ。人物関係図はかなり見通し良いのだがね。いいの。委ねるしかないの(無抵抗)。
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関係ないけど群像劇のスタイルも色々あって、ここまで来ると全員主役でいいよね☆って境地。最後には石と血のブロマンスにかえってくれることを期待。楽しいぃい!
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59/131話←現在地
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第63話 血を何年も逆流させれば
余談でありますが(ほんとに余談)うちにも同じ名前の子がいましてね。だからずっと名前の由来が気になっていたんです。ええ。さて、引っ込んでいってしまった真名が気になりますね←
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第67話 金曜日の処刑は存在しない
あの男の職業は占い師だった。アミラは忠告を聞き入れ、娘を捨てる旅に出た。思い出したくもなかった。辛い旅だった。禁じられた旅だった。
娘を捨てた後、ダリアはホテルで寝込んだ。死にたかった。
そんな鬱状態が十年も二十年も続いた。
「死にたいなら、死刑を受ければいい」とあの男はアミラの枕元で囁いた。
ダリア……。ここでの記載はそれでいいのだろうか。間違いではないと思うので厄介だがここはアミラか?いやしかし。
第68話 花びらの中に答えが書いてあった
答えが書いてあった!
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第71話 殺人ゲームの達人
「ひどいだよ、マイユ様」
これは誤字かもしれないけど、逆にアレフオがかわいいので。堪えてくれ、アレフオ(笑)ひどいだよ。
第72話 自分の王国を守るためにやってきた
ところがここに来て発覚、なんとアレフオの一人称がおいらだったのです(驚愕)。じゃあひどいだよはほんとに素で言ってる可能性高くて萌えるわ←そんな場面じゃない。黄金王よ、安らかに眠れ。
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第73話 善が悪を倒す物語
あんまり考えると剥げそうだけど、もとをたどれば誰が悪なのかよくわからん。結果として悪行をした人物は多い。それはそうとして、一人称が定まらないだけでこんなに不気味に感じる?不気味ーmukade➰🐛ずっといってた、知ってた、聞いてた、食べとかないと大変になるって言われてたのにあの子超スルーしてたもんね、ウケる。知ってたけど、こ こ ま で か よ 。いいことじゃないの?教えて神様。誰が神だよ。くそぅ剥げる!(楽しんでいます)
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第75話 神が悲しむようなことはしてはならない
何度私を泣かす気かしら!
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第76話 あの方との絆をすべて失った
「石が花に向かって投げられたとき、その石を事前に払い落とすことができなければ、族長はすべての責を負わされ、物言わぬ石になり、村人は一人残らず死ぬことになるだろう。石がヤシの木に向かって投げられたとき、占い族の村は、黄金の血を浴びて、どこよりも光り輝く場所になるだろう」
あー。意味不だったはずのものが今ではすんなり理解〰😫私が浅はかでございましたぁっ。っく、そういうことか。嗚呼!
作者さまの掌で転がされる?いやいや。捏ねられ揉まれねぎられてる。ネギトロになっちゃう。多分少し頭よくなった←進化
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第76話 あの方との絆をすべて失った
ダメだ。まだ賢さが足りなかった!
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第77話 猫が二足歩行を始めて踊り出した
お前が犯人か。いや犯人という言葉は正しくない。正体はお前。しかし余計に混乱する。いや違う。理解しているからこそだ。慌てなさんな。
一回充電しよう。タブレットが飢餓状態だった。
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第80話 時空の彼方であらかじめ硬く結ばれたものを
教えてくれないか、プー。救済の意味を。
おおぉおおっ、この感情をなんと呼べばいいのか。悲しいとか嬉しいとかそういうシンプルなのと違って、ぐりぐりと心が抉られるんすよ。感動は感動よ、心がぎゅうぎゅうするわ。
そしてあっという間に『解答 真紅篇』にはいってしまう!(悲鳴)
いや読みたいけど、読んだら終わっちゃう。やだ。終わりに近づくたびに逃げ出したくなるんだ。完結恐怖症。
……登場人物一覧はどの辺りで読むのが正解ですかね。あ、最終話(100話)の後ですね。つうか100話で完結とかすごいな。美しい。そしてそのあとまだ外伝あるとか嬉しい。最高か。
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第81話 誰にも秘密を語れないように
真実を知ったためか、私は誰にも秘密を語れないように、いつもは■■■■■が、人に会うとき、必ず■■■■■■■■■■■になった。そのように私は、眠れる書物に命ぜられた。
多くの占い師は私のことを■占い師と呼んだ。
うあーっ。知ってる。いた。知ってた。くあー、そんなとこにも。全部が怪しすぎて疑うのをやめたから逆にノーマークのノーガードに、そう、これは作者によってそのように意図的に読者の脳は丸裸にされていたも同然。神か。そんなにたやすく懐柔できちゃうんだ。そうか、勉強になった。すごいなあ。すごいよほんと。
🌑第二部までの叶遥斗的評価🌑
登場人物の魅力 B判定
展開の複雑さ A判定
総合評価 A判定
🌑第三部開けたての叶遥斗的評価🌑
登場人物の魅力 B判定
展開の巧妙さ S判定
総合評価 S判定
はねあがった。評価が途端に。思った以上にこれは神作。レベルが高いどころの話ではなかった。マジかこれ。バッテリーのチャージが間に合わねえ。
ほんとはもっと攻めれるけれど、あえて攻めてこない。そんな奥ゆかしさも感じる。この作品では作品の良さを活かすためにあえて登場人物の魅力を抑えめにしてるだけで書こうと思えばもっといけるわよ?的な底知れない才能を受信。あ、それで外伝が。そっちで骨抜きにされるのね。理解。私悟った。
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第99話 ルビヤの石
バッテリーを気にしながら一気に読破しちゃったじゃない。長台詞がどうしてアレなのかようやくうっすら私にもわかった気がした。畳み掛けられた情報をどこまで私のポンコツ脳が処理できたのでしょう?フリーズ。
まあいいか。81話では確かに私はピークを迎えたのだ。あそこが最高到達点だった。
ルビヤ。あのね。こんなこといったら気を悪くするかしら。今ね、あなたね、タブレットなの。別にそこはたいした問題じゃないかもだけど、紙の本の姿のあなたに出会えていたらもっと感慨深い気分が味わえたでしょ。
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最終話 本番の森の舞台で猫のように
🌑初回読了の叶遥斗的評価🌑
登場人物の魅力 B判定
展開の???さ ―判定
総合評価 B判定
つまり……?←おバカが過ぎて物語に振りきられてしまった末路。
あ、う、……読むけど、また読むけども。急に外側に広がりすぎて知らない話をされたようではぐれてしまったようです。次回はちゃんとついていけたらいいな。
でも今はその先に進んじゃうもんね!
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と言ったそばからちょっと戻る。
『硝子の指のオブジェウスは自身も幽霊であるためか、其処かしこを彷徨う幽霊と話をすることができた』『族長はすべての責を負わされ、物言わぬ石になり、村人は一人残らず死ぬことになるだろう』『棺桶職人の中には、幽霊と話せる者も商売上の理由で多かった』『爆弾工場の下の階の爆弾工場が、あの世だったとしても、生と死の区別がつかなかった』『アレフオにとって幽霊たちは、初めて出会う人間だった。幽霊たちはアレフオに言葉を教えた』『私が幽霊船に彼らを収容するように命じたのだ』『ところでマイユ様、随分と軽いですね』『拳銃ゲームで負けた怨霊が語りかけてきます』『ブザーを負ぶさったアレフオが立ち去ると、幽霊が乗り移ったかのように騎士の人形たちは、ゆっくりとアレフオの後をついてきた』『村の破滅について、占おうとする占い師はいなかった』『ここからは想像を絶する旅になるだろう。二度と村に戻って来てはならないよ。もう一度、言おう。プーは死んだのだ。それを理解できないというのなら、ネビア、君自身の占いで確かめてくるがいい』
「プーは沈黙を語って、神が奇跡を起こす存在ではなく生身の人間であることを、ただ死んでいく姿だけによって諭し、ドラクロワはプーを悪魔として葬り去ることで、命がけでプーに応えたのです。村人全員を滅ぼすきっかけを作るという最も重い役目を、永遠に何度でも引き受けて。」
もう、感想をいちいち紡ぐのが煩わしい。ここ。これを読んだときの私の気持ちを40文字程度で答えなさい。知能に訴えかけてくるそれに声をなくす。何も感じない訳ではないのに紡ぐ言葉をなくすんだ。溢れすぎて。
多分全編を通してこの作品に無駄や余分はひとつもなくて、私がいくつか汲み取れなかったものだけが疑問として滲むのであって、読み手の読力を試すような、求めるような、そんなクオリティ。
けれど、これは作者の意図したことではないだろうけれど?読者としての私が強制的に別の作者の私として乱入してしまって、それは言わば招かれざる客なのだろうけれど。個人的には別の作者のはずがぐいぐいのめり込んでただの読者として読んでた、というパターンの方が作品の在り方としては正解だと思うけれど、ルビヤは読者の仮面を剥いでしまう。登場人物から読者に戻すだけのはずが、読者から別の作者に戻してしまった。そうなるともうストーリーは頭に入ってこない。物語の組み立てとかアプローチの仕方だとかそっちに意識が向いてしまう。
読み手の望む方にばかりはいかないからこそおもしろい。そこはそれでいい。でも最後に現実に引き戻されて、まだもうちょっといたかったのに追い出された感がなくもない。デウスエクスマキナや夢オチと同種のそれは、危険な賭けでもある。今まで読んで共に築いたはずのものが実は彼らの願望にすぎない幻だったのだ、真実はこうだ、といわれて読者はぽっかり置いていかれたのだから読後感は残念感が強い。順序と程度とフォローのあるなしでいくらか軽減できる可能性もあるので是非今後の参考までに。もちろんはなっから読者のためになんて書いてないというスタンスであるならそれはそれでいいですが。
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🌑好きなキャラ、気になるキャラ🌑
プー
ミィサ
アレフオ
ベーテ
🌑好きなエピソード、名台詞🌑
断食をした後に食べる干した葡萄を入れた柔らかなパンが、『マジョーの受けた苦しみを、あなたも自分のことのように味わいなさい、私を食べながら』と私に言った。
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エリーという存在があちこちにアレで未だ混乱ぎみ。
あと名前がいつのまにかマジョー。……え?理由は結局何だっけ?
功労者はアレフオ、ベーテ、ミトレラ。すごいのはフィガロ。
誰が主人公でもいいくらいの魅力があった。逆にどうしてドラクロワが主人公なのかぼんやり物思いに更ける。プーがヒロインだから(語弊)だな。いや?ドラクロワが主人公だなんてどこかに一度でも記載があったか?←迷走
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アイテム使いとか細やかなところの配置が病的に良かった(誉め言葉)。サブタイトルとかもなんか惚れ惚れする。聞きなれない不思議な名前のオンパレードも普通は覚えにくくていやなんだけど、この作品ではすんなり世界観もあいまって馴染んで感じた。
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作品の全編を通して書き手と読み手の、創作を連想する内容が多かった。私が書き手であり読み手であるから勝手に連想したのだろう。書ききれず消えていった感想がいっぱいある。思い出せない。
あと何回か読み直したら、初見で読めなかったものがまた見つかると思う。
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またレビューを書いてしまった……なるべく書かないように心がけて(?)いるのにです。書いてから思った。子は親に捨てられ、無二の親友に殺され、恋人は帰ってこない、あ、これ、『真に愛するものに裏切られる痛みが、ここに刻まれている』はあながち間違ってない。(間違ったレビューを書くつもりだったわけではないが)、どこに焦点をあてるかでいろんな読み方ができるんだろうな。好きなように読んでいろんな作品を好きでありたい。そういう意味で自由度の高い作品が最終的に好きになりやすい。(だんだん意味わからんこと宣いますが適度にスルーしてください)
ではここで、叶遥斗的本気の感想を一言。
可哀想なプーを一発
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あと、いつのまにか私のなかでエンドロールが『ロングホープフィリア』から『ポピーザパフォーマーのテーマ』にすりかわっていた。誰かこの気持ちをわかって……。
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