性格診断
私はどうやら、変な人らしい。
いや、天然ボケと思われるのは、雰囲気として可愛らしい感じがあるからまだいい。運動神経が皆無なこともよく分かっている。
だがしかし、変な人とはなんだ。具体性に欠ける。よくしゃべるから変なら私より変な人なんて山ほどいると思うぞ。そうとうお喋りである自覚はきちんとあるが。
私が変な人と思われる理由は、きっと理屈っぽいせいだと思われる。
ところで、唐突ではあるが、性格診断をしたことがあるだろうか。私はわりと面白いのでたまに遊んでいる。その時の疲れ具合や考え方でちょっとずつ診断が変わるので、たまにすると面白いのだ。
一番最近のものでも結果をまるまる書くのはうろ覚えでできないが、印象的な一文があった。
『理論は完璧ではない』
よく分かっている。分かっているのだが、理にかなった動き以外のことを承認するのはどうも苦手である。
思春期の困り事の原因は大概理屈で考えてもしょうがないことだった。こんな気持ちなのになんで分かってくれないのって言われるのが面倒くさくて、とりあえずごめんねとか言う。ただ、人間なのでたまにキレるというサイクルを小さい頃から続けている。
また、私がキレるとワガママ言ってみたいな風潮ももっと理解できなくて、なんでまわりの感情に合わせなければいけないのかと不思議に思うばかりだった。
とにかく、理屈以外のものを理解しろと言われても、疲れるし面倒だし、感情を表現するのも、人の感情に共感するのもとんでもなく苦手だった。人の気持ちを察知することはわりと得意な方だったが、面倒くさくて発信する気は無だった。
そんな子どもだったことが災いしたのか、大人から見ても子どもから見ても浮くし、我が儘に見えるし、人と関わるのも常に億劫だから頭の中がからっぽだと思われるわ散々だった。
要は、理屈っぽすぎるせいで感情表現と共感することが衝撃的に下手くそだったのである。
そんな私が表現する方法を見つけたのは高校生の時だった。
それこそが、書くことだったのである。元々作文はあまり得意ではない。理由は簡単だ。この作文で教師が求めている言葉をなんとか見繕えないかと考えているところが強いからである。
それが、ネットではどうであろうか。当たり前のように制限はない。もちろんモラルは守らなければならない。それでも自由に書いてよい場所はとても楽しい場所だった。
その上、落ち着いて考えながらじっくり書くことができるのである。のんびりしている私には性にあっている。
今こうして書いているのも、理屈っぽいせいで生きづらさを感じてきた面が大きいのかもしれない。
ワナビでもない私がだらだら小説を書く理由 三池ゆず @mnmnmo
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