第7話記憶喪失

(あれ…。私は死んじゃったんだっけ?)

二週間前、私達はいつも通り学校に行って帰りに桜の花びらで作った髪飾りをつけた時、悲劇は突然訪れた。地面から現れた怪物頭に一本の角が生えていて私は怪物の右腕に掴まれて怪物は私を掴んだまま川に入って行く。私は急いで息を大きく吸って川に入って行く。

(怪物さんごめんなさい。)

私は心の中で思いながら右足で掴んである右腕を蹴る。怪物は慌てて私の左足を掴もうとするが空気の泡が私を隠すようにして怪物は私の左足を掴めなかった。怪物の目が赤く光って怪物は水中で叫んだ。私は水中から上がって息を整える。

「危なかったです。」

水中で上がった私は友達の元に歩いて行って家に帰った。私は心の中で怪物の事を思い出した。

(あの怪物さんは水中でしか生きられないのでしょうか?)

私は家でいつも通りお風呂掃除とお皿洗いをして夜ご飯を食べてお風呂に入る。雨の音が聞こえた。今日あった事は親には内緒にして私は寝る。次の日朝になって昨日の雨で水たまりが出来ていた。私は友達と道を歩いていると、水たまりから現れた怪物の手。驚いた私達だったが怪物の手だけが出て来た事に少しホッとして怪物の手に掴まらないように歩いて学校に行く。学校に着いて先生がスケッチブックを持って教室に入って来て私達を見る。

「今日は川をスケッチしてもらいます。」

「……⁉︎」

私は先生の言葉に昨日の事を思い出す。私達は川にスケッチをしに行くことになった。私以外に健志と澤波と孝夫だけが川から現れた怪物の事を知っている私達は川に歩いて行ってスケッチを始める。すると川から再び現れた怪物。私は笑顔で怪物の方を見ると怪物は右腕で私を掴んだ。みんなが驚いた様子で私の方を見る。体から燃え上がる赤いオーラにみんなが驚いた。怪物は掴んでいた右腕を離して動かなくなった。私はスケッチブックに川の絵を書いて学校に一番最初に戻った。私は帰り道で事故にあった。赤い車に跳ねられて私は道に倒れる。事故になった原因は居眠り運転をしていた赤い車に乗っていた人。私は病院に運ばれた。友達は慌てて同じクラスの全員を呼んで病院に来る。

「神風大丈夫か。」

「……。」

私は健志の言葉に何も言わなかった。同じクラスのみんなが心配な顔で見て来る。

「神風?」

「あの、あなた達だれですか?」

その時、みんなは驚きを隠せなかった。

「嘘だろ神風…。俺だよ健志だよ。」

私は健志の事も分からずにただ涙を流しながら謝る事しか出来なかった。

「ごめんなさい。ごめんなさい…。」

クラスのみんなはショックで持って来た花束を床に落とす。病室から出たみんなは静かに家に帰って行った。私がベッドで寝ている時にお母さんとお父さんは医者から言われた事にビックリしていた。妹の夏実は病室で寝ている私を見てずっと泣いていた。次の日私な目を開けてその状態で昨日の事を思い出して呟く。

「あの人達、一体誰なんだろう。」

急に病室のドアが開いて看護士さんが入ってくる。

「神風さん起きてたんですね。朝ごはんですよ〜。」

私はベッドテーブルナチュラルに置かれたご飯を見て看護師さんを見る。

「あの、端はどこにあるんですか?」

「あのスプーンでお食べください。」

私は何も言わずにトレイに乗ったスプーンで食べる。私はゆっくりご飯を食べて、ご飯を食べ終えた私は看護師さんに聞く。

「神風さんに合わせて欲しいんですけど…。」

「お母さんとお父さんですか?」

看護師さんは私の言葉にお母さんとお父さんかと聞く看護師さんだが私は首を振る。

「神風…確か真夏さんだったはずです。」

「神風真夏さんですか?神風真夏さんはあなたですよ。」

私は首を傾げながら看護師さんを見る。看護師さんは私が寝ているベッドに座って話し出す。

「神風真夏はあなたの名前ですよ。事故で記憶が無いから分からないだけですよ。」

看護師さんはにこやかに言うのを聞いて私にとって看護師さんは憧れだった。いつか笑顔やにこやかに話せればいいなと。私は看護師さんに聞く。

「えっと…。お母さんはどこですか?」

「家だと思いますよ。電話しましょうか?」

看護師さんに言われて私は頷いて看護師さんを見る。

「電話して来るから少し待っててね。」

私は頷いて自分の怪我を見る。左腕を骨折、私は少しだけ悲しさがあった。自分の怪我をした左腕を見てもどうして左腕を骨折したのかは分からなかった。ただ一つだけ覚えていた事があった。それは自分から見て右側に桜の髪飾りがある事、それを誰からもらったかは覚えていない。看護師さんが戻ってきて笑顔で私の方を見る。

「お母さんがすぐ来るそうですよ。」

「ありがとうございます。」

私は看護師さんにお礼を言って自分から見て右側につけた桜の髪飾りを取ってベッドの上に置いた。少ししてお母さんと妹が私のところに来てくれた。私はお母さんに何かを言おうとするとお母さんは私の口に手を置いてから私をじっと見る。

「言わなくて良いよ。分かってるから。」

私はお母さんを見て思った。

(親ってすごい。私も良い大人になれるかな)

私はお母さんの手を握って私はにこやかに笑った。そうすると妹の夏実が私の方に歩いて来る。

「お母さん、お姉ちゃんが笑ったよ。いつものお姉ちゃんだよ。」

しかし私は妹の夏実が言ういつものお姉ちゃんなのかは分からなかったけど少しだけ分かった気がした。多分笑顔でいつもいるお姉ちゃんなのであろう。私はお母さんと妹の夏実を見て聞いてみる。

「あの、本当の神風真夏さんもさっきみたいに笑っていたのでしょうか。」

「いつも笑ってるよ。どんなに辛い事があっても悲しい事があってもね。」

私は自分の事を言われて私は一つ質問をする。

「あの、この髪飾りはお母さんが作ったんですか?」

お母さんは首を振ってお母さんはバッグから私のスマホを出して友達のLINEを見せる。私はそれを読んで髪飾りを作ってくれたのが友達だと分かった。時刻は十一時過ぎで私は妹の夏実の頭を撫でてポケットに入ってたあめを夏実にあげる。これで良いのかは分からなかったけど記憶が無い以上仕方がない。私は友達のLINEを見て呟いた。

「健…志君。澤…波さん。」

お母さんは慌てて私の方を見る。

「真夏、何か思い出した。」

私は頷いて笑顔でお母さんの方を見る。

「お母さん、夏実、心配かけてごめんね。」

お母さんと妹の夏実が涙を流しながら私の方を見る。私は笑顔でお母さんと妹の夏実を見る。お母さんは友達の事を聞いてきた。私は同じクラスの友達の名前を言うとお母さんは私の頭を撫でてくれた。看護師さんが入って来て昼ご飯をベッドテーブルナチュラルの上に置いて私の方を見る。

「調子はどうですか?」

「はい、大丈夫です。記憶も戻りました。」

看護師さんは安心した様子で笑顔で私を見る。私も看護師さんを笑顔で見て一言だけ言う。

「ありがとうございました。」

私は昼ご飯を食べながら友達の事を考える。まだ、分からない事の方が多いからである。学校が終わって友達が歩いて私のところに来る。

「神風ー。」

大きな声で叫ぶ健志、私は笑顔で友達の方を

見る。

「どうしたの健志君。」

「神風、記憶が戻ったんだな。」

みんなが泣きながら私の方に歩いて来ていろんな事を話し出す。私は笑顔で一つ一つ聞いて答えた。私は笑顔でみんなの方を見て聞いてみる。

「あの白い物は何だったんですか?」

「白い物…。」

健志は深く考えていたが澤波が私の方を見る。

「白い物は怪物で神風さんはその白い怪物に突っ込まれてから赤い車にはねられたの。」

赤い車に乗っていた人の居眠り運転で跳ねられたとしても白い怪物に突っ込まれた私は何なのか分からなかった。白い怪物は逃げて行ってしまったらしいが私の記憶も戻ったのであとは左腕を治すことに集中しよう。私はベッドから降りて窓を開けて外の様子を見る。この前の怪物の事で少し自信は持てたものの、私は友達を見ると健志がじっと見ている。私は首を傾げて健志を見る。

「どうするんだ俺たちの生徒会長さん。」

「何言ってるの?私たちの生徒会長よ。」

私は笑顔で少し考える。出た答えは三つ、一つ目はこっちから仕掛けて戦う。二つ目は怪物が現れるまで待つ。三つ目は私がおとりとなって怪物と戦う。その三つしか私には思い浮かばなかったけど一つ気になるとしたら裏の世界、それが何を表しているかは分からないがそこに答えがあるのなら行って見たいものです。私は裏世界に少し興味を持っては来たがみんなを巻き込みたく無かった。友達はバッグを持って私の方を見る。

「神風さん、私達は帰りますね。また、明日来ます。」

「みんなありがとう気をつけてね。」

私は笑顔でお礼を言って友達を見送る。私は桜の髪飾りを自分から見て右側につけてシャープペンシルとメモを出して裏世界について考える。お母さんと妹の夏実は首を傾げたまま私の方を見る。私は右手だけで裏世界の絵を書いて見る。自分が思う裏世界に私の左腕が治ったら一人で裏世界に行くと私は決めた。しかし、それで何人に迷惑がかかってしまうのだろうと考えると私は裏世界に行きたくなくなって来た。私は武器をどうするかに迷う。お母さんと妹の夏実は私をじっと見て笑う。

「じゃぁ私達帰るね。あと少しで退院だから頑張ってね。」

お母さんと妹の夏実は病室を出て帰る。私はお母さんから渡されたスマホで武器を調べる。私は日本刀を見て一万二千円の剣を見て私は目を輝かせる。私は治ってお母さんと妹とお父さんがいない時に買う事にした。

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女の子だからって甘く見ないでよね @SimamuraYosimi

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