第6話髪飾り
次の日私達は学校に行くと男子達が新しいスマホを私に渡して来た。私は午前中が終わった後、早退した。後に割れてしまったスマホのデータを新しいスマホに入れる。家に着いて私は左手を使って服を脱ごうとするがなかなか脱げない。お母さんに頼んで制服を脱いで服に着替えさせてもらう。その時インターホンが鳴った。私はゆっくり歩いてドアを開けると小さなダンボールを持った男の人だった。私はお母さんを呼んで荷物を受け取ってもらう。私宛ての荷物が届いて左手でダンボールを開けて中を見てみる。するとチケットが入っていて恥の方に注意が書いてある。私は声に出して読んでみる。
「これは時のチケットで時が歪んだ時やあなたが死んでしまった時に使うものです。」
私はチケットをダンボールの中に入れて自分の部屋に行く。ポケットからスマホを出してLINE見ると通知が百三十越えで一つ一つみると昨日の事をみんな話している。私は何も言わずに一つ一つ変身する。私は布団に入って寝る。
「神風、お前は笑ってなくてはダメなんだ。そうしないと街に怪物が現れて大変な事になってしまう。」
私は昔の事を思い出した。お父さんの言葉の意味は私には良く分からなかったけど私はお父さんの言う通りに笑い続けた。しかしこの前の事故で私は恐怖のせいか笑わなくなってしまった。そんなある日、怪物が空から現れて街で暴れまわり逃げる友達。私は怪物の前に走って行く。
「私はもうみんなに怪我をさせないって約束したの。私はもう逃げないから。」
私は大きな声で叫ぶが怪物は街で暴れまわる。私は怪物を見て笑って歩く。怪物は街で暴れまわっているが私は笑って歩いて立ち止まる。
「私は大丈夫だから帰って…。」
その時、空から降る光の玉。私は右手で空から降る光の玉を弱めに握って怪物に投げる。その時空から降る光の玉を投げた私の光の玉が怪物に当たって怪物は消えて行った。私は怪物が消えたと共に倒れた。お父さんの行った事を思い出した。
「神風、お前は笑ってなくてはダメなんだ。そうしないと街に怪物が現れて大変な事になってしまう。」
私は空を見ながら思った。
(笑顔が無いと私は生きられないんだ…。)
私の方に走ってくる足音。友達か親かも分からなかった。
「神風さん大丈夫ですか?」
私は声に聞き覚えがあり、左側に立っている少女を見る。それは友達のみんなで逃げて助かったのだろう。
「はい、大丈夫です。」
私が答えると友達の澤波が泣きながら私を見る。私は笑顔で澤波や他の友達を見て小指を上に出す。
「私…約束守ったよ。」
「約束守ったんなら今までみたいに俺たちと一緒にいてくれよ。」
私は目を閉じて笑った。これが私の最後なら…。次の日、私達は壊れた街を歩いて家を直す手伝いをする。これで本当に良かったのだろうか。私はそう思いつつも笑って大声で叫ぶ。
「私はもう逃げないから〜。」
私は家に帰ってお父さんとお母さんと妹に昨日の事を話すとお父さんは笑って私を見る。
「成長したな真夏。」
私はにこやかに学校へ走って行く。学校の前に立っている私の同じクラスの友達が私を見て笑う。
「神風、無理するなよ。今日は俺たち男子がやるからな。」
健志がかっこよく行った時、風によって飛んで来た桜の一枚の花びらが私の頭に乗って私は右手で桜の一枚の花びらを取って笑顔で学校の方に歩いて行く。桜の一枚の花びらをポケットに入れて私は提案する。
「みんな、帰りに桜の花びらで髪飾り作ってから帰ろう。」
みんなは何も言わずに頷いてくれた。私達は学校の授業の時にふと思った。
(平和は長くは続かない。)
みんなが次はいつ平和で無くなってしまうかは考えなかった。授業を終えて帰りに桜の花びらで髪飾りを作る私達。みんなは私に桜の花びらで作った髪飾りを渡す。私は自分から見て右側に桜の花びらで作った髪飾りをつけて笑顔でクラスのみんなを見る。
「神風、似合ってるぞ。」
「ありがとう。」
今まで「神風さん」と呼んでいた健志が私を神風と呼んでいて成長したと思う私と健志以外のみんな。これから先にある物が何かは分からないが私達は一日一日を楽しみ、いつかまた、地球のピンチがあるかもしれない。私たちの生活の裏にある本当の世界、それが私達が目指す本当のゴール。
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