第5話事故
次の日私達は学校に向かう途中、私の方に一台の車が突っ込んでくる。気づいた時には遅く私は車に跳ねられた。その光景を見た女子達は私の名前を叫ぶ。
「神風さ〜〜ん」
私は病院に運ばれて、右腕を骨折して車に乗っていた人は見つからなかった…。私はベッドから起きるとそばにお母さんと妹がいて私を見る。
「神風大丈夫なの?」
「みんなはどこですか?」
お母さんは私の言葉に少ししてから私を見る。
「みんなは軽傷ですんでるわ。」
私は安心して笑う。私はベッドで布団をかけて天井を見る。
「私は自分の事よりもみんなの事を考えててみんなにまで怪我をさせちゃうなんて…。」
私は目から涙を流しながら言うとお母さんは頷いて聞く。私は涙を流しながらあの時の事を思い出す。怖いというよりも先に人の事を考えてしまった私は間違っているのか分からなかった。私は病室でお母さんを見て話をする。
「私、みんなを守れるかな?」
「……。」
お母さんは何も言わなかった。その時病室にクラスのみんなが入って来る。
「十分だよ神風さん。神風さんがみんなを守ってるからみんな軽傷なんだよ。」
私は涙を流しながらみんなを見る。
「でも…私…。」
「神風さんが言いたい事は分かるよ。俺たちは神風さんの友達でしょ。」
私は友達の言葉に頷いて涙目でみんなを見る。私はスマホを出して何かをしようとするとスマホの画面は割れていて電源すらつかなかった。
「神風さん。スマホなら俺達が買うから早く元気になってね。」
私は涙を拭いて笑顔でみんなの方を見る。みんなは安心した様子で帰って行った。その後にお母さんと妹の春風が帰った。私は目をつぶって寝る。一時間くらいした時、私は胸を押さえてうなされる。
「助けて…。助けて…。」
近くにあったナースコールを鳴らして私はベッドから起き上がる。慌てて来た看護師さんが私の方を見る。
「神風さん大丈夫ですか?」
「ハァ、ハァ。」
私は胸を押さえて辺りを見回す。初めてと言って良いほど寒気がした。少し落ち着いてから私は目をつぶって寝た。
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