最終話 戦いという名の遊びへの応援コメント
企画から参りました。
感想、という事ですので、僭越ながら書かせて頂きます。
まず良い点ですが、読みやすい、と言うのが第一に思い浮かびました。分かりやすく、誰にでも想像しやすい言葉回しをしている、という意味合いで、すらすらと最後まで読み進めることが出来ました。
また、最小限の情報量、という事もあるでしょうか。短編となると、過多な情報はかえって想像力を邪魔してしまう要因になりかねないと僕は考えているので、極論『魔王ドラゴンは孤島に住んでいた。なんか色々練習してた。勇者が攻めてきたけど遊んでやったら帰っていった』事さえ分かればいいのかな、と。そこにどんな肉付けが為されたかで、作者様の個性となるのでしょう。
で、他の方も仰っておられますが、僕はこの作品に絵本に近い感覚を覚えました。優しい世界、とも言い換えられますかね。
作者様がどのような作品を目指して書いたのかは分かりかねますが、一読者としての僕はこのように感じた、とだけお伝えしておきます。
で、悪い点ですが。あくまで僕個人の好み、感性からの感想である事を最初に申し上げておきます。もし不快に思われましたら削除してください。それでも足りなければ僕の作品でも近況ノートでもいいです、恨み言でも呟いてください。全力ダッシュで謝罪します、はい。
僕が感じたのは、『作品の面白さはどこにあったのだろう?』です。
絵本のようなほんわかとした軽快なノリ。起承転結もはっきりしている。それはもちろん分かります。けれど、それらを総合的に見て面白かったのだろうか? と考えると、そうじゃなかったように思えました。
じゃあどうすればいいんだ、と言われると……どうすればいいんでしょうね? 僕も下手くそな小説を書いていますが、自分の作品が面白い作品に仕上がっている自信はそこまでないですし。なのに偉そうな口きいてすみません(汗
作者様は作者様なりに、この作品に何らかの面白さを設定して書き上げたと思いますが、僕にはそれを読み取ることが出来ませんでした。それが作者様の力不足なのか、僕の読解力不足なのか、あるいはその両方か……うん、分からんですね。
以上、一読者としての率直な感想を述べさせて頂きました。
もしも作者様がこれらの感想を見て思うところがあるのであればそこを修正すればいいと思いますし、『的外れな事言ってんじゃねぇよバーカ!』と思ったのであれば自分のスタイルを貫くべきだと思います。やっぱり小説は、その人の個性が光っているのが一番大事だと思うので。
それでは、長々と失礼しました。
最終話 戦いという名の遊びへの応援コメント
『思ったことをコメントしてほしいです』企画から来ました。
「良いところと悪いところをコメントしてほしくて」ということなので、頑張って両方書いてみます。
すらすら読める、とても読みやすくてわかりやすい作品だと感じました。
これが正直な印象です。でも、これだけだと「良いところ」だけで終わってしまうので「悪いところ」も敢えて探してみました。
……しいて言うならば、というレベルですが。
読んでいて「何か物足りない」という感覚がありました。
でも一読しても、何故だかわかりません。何度か読み返したら「実は描写が足りていないのではないか」と思うようになりました。
例えば、第1話プロローグの冒頭。
> ある離れ島は雷雲(かみなりぐも)に覆われ、海の波は荒れていた。その島の一番奥に大きな物体は住んでいる。
一見、島の様子も海の状態も、きちんと記されているように思えます。でもよくよく見ると、島の形状に関しては何も書かれていない。
例えば、上から見て真ん丸なのか、三日月型なのか、ひょうたん型なのか。
また、島というからには隆起した箇所があると思うのですが、では海から見た時に、盛り上がっているのは島の中央なのか、あるいは東とか西とか片側に寄っているのか。
例えば島の片側は高地で海岸も崖になっているのであれば、そこからは上陸できない。あるいは低地の海岸に覆われた島で、四方八方から上陸できる状況なのか。それ次第で『島の一番奥』の位置(作品舞台である、大きな物体が住んでいる場所)が変わってくると思うので、ちょっと気になるのでした。「実はこの時点で、作者の思い描いている『絵』と、読者の頭に浮かぶ『絵』は、必ずしも一致しないのではないか」と。
岩場に関する記述はいたるところに出てくるので、少なくともゴツゴツした岩のたくさんある島だということだけは、作者のイメージと読者のイメージが一致しているはずですが。
なお上陸ポイントに関しては、最終話で、
> 一方そのころ勇者たちは、離れ島の入り口に着いていた。入口と言っても門があるわけじゃなく岩場である。その岩場に木製の船をつけ、上陸しているところである。
と書かれているので、どうやら『入り口』が一つに定められた島のようですね。ここで「あれ、一話で想像していた島と違う」と感じる読者も出てくるかもしれません。
あくまでも「かもしれない」です。ちなみに私は「四方八方から上陸できるので、島の中央が『奥』に相当する」という環境を思い浮かべて読んでいたはずなのですが、最初に読んだ時は何の違和感もなくスルーしていました。読み返して初めて「あれ、自分の頭の中にある『絵』とは矛盾する説明だ」と気づきました。
なお「実は描写が足りていないのではないか」という目で読み直すと、第5話の舞台も「国の掲示板がある」「よろず屋がある」「宿屋がある」という情報しか書かれていないことに気づきました。村なのか町なのか都市なのか、道ゆく人々の規模も全くわかりません。一言『村』とか『王都』みたいな言葉があるだけでも違うのでしょうが、でも「ここはメインの場所ではないから、作者としては重要ではないのだろう」と気にしないことにしました。
他の方々の感想に『絵本』という言葉がありましたが(おそらく良い意味で『絵本』とおっしゃっているのだと思いますが)、上述のような「実は描写が足りていないのではないか」という意味でも、この作品は絵本にふさわしい文章ではないでしょうか。
もしもこれが絵本であるならば、そうした描写は『絵』で補われるので全く不要、むしろ邪魔なものでしょう。でも指定の『絵』がない以上は、先ほども書いたように「作者が思い描いている絵」と「読者が思い描いている絵」が大きく食い違うかもしれない。そんな心配をしてしまいました。
もちろん「別にそんなことは、どうでもいい部分」と作者が考えるのであれば、それはそれで構いません。私も「そこは読者の皆様が自由に想像してください」を、よくやります(企画に参加した自分の作品を読み直してみたら、私の作品も、描写はスカスカでした。まさに「そこはどうでもいい」と思っていた箇所だらけなので)。ですから、あまり気にしないでください。本当に『「悪いところ」も敢えて探さないと』と思ったら、出て来た点ですから(絵本的な雰囲気が持ち味の作品である以上、あまり描写せずに「それぞれ自由にイメージして」も当然アリだと思います)。
最終話 戦いという名の遊びへの応援コメント
企画から来ました。しかし私の作品の中に1万字以内の異世界ファンタジーがなかったので、感想のみの参加になります。
<良い点>
読みやすさという点で、文章がお上手だと思いました。するすると頭の中に文章が入っていくように感じました。また、ドラゴンの子どもらしいあどけなさや一生懸命さ、師匠であり親子のような執事との関係性に、あたたかさを感じました。あえてひらがなを多めに使っていることも、物語の雰囲気に合っていて良いと思います。
<改善点>
文の構成自体は読みやすいのですが、句読点の位置に時々不自然さを感じ、その部分は読みにくく感じました。
例えば、1話目の会話の一部分で、
>「それは当然でございます、あなた様は魔王のドラゴンであるのです、それにこの離れ島は天気が荒れているので人もモンスターもおらず、わたくしたちだけでございますよ」
というセリフがありますが、「あなた様は魔王のドラゴンであるのです」のあとに「。」で区切った方が分かりやすいかと思います。このように、「、」や「。」が欲しいところにないことが時々ありました。
一度声に出して読んでみると、自然な文の区切りが見えてくるかもしれません。
最終話 戦いという名の遊びへの応援コメント
企画から来ましたー。
といっても私は感想だけの参加になりますが。
読んだ感想ですが、一言で言うと絵本の様な印象を受けました。
主人公の魔王の性格が幼く。
また文章も刺々しさの無い丸い物だったので、ああ、なんか絵本みたいだなと。
以上、感想でした。
絵本とかにはあんまり興味が無いんで評価は付けられないですけど、頑張ってください。
最終話 戦いという名の遊びへの応援コメント
企画から参りました。
自分は、1万文字以内のファンタジーを書いたことが無いので、感想のみですが…
この作品の印象としましては、「絵本みたいな感じのほんわか可愛い物語」
という印象を受けました。
設定やストーリーなど、あまりにも奇抜な部分は無いものの、
そのそれぞれがユーモラスで「魔王」と言う割には血なまぐさいものが無く…
執事のコウモリさんも勇者さん達も、どこかすこし「ほんわか」している
印象です。
短いながら起承転結はしっかりとしていると思います。
絵本に向いている、と思った理由が、まず主人公の「魔王ドラゴン」が
とても幼い印象を受けたからというのが第一、
第二に主人公が(どんな方向性であれ)きちんと努力している、という点、
第三に登場人物が割とみんな優しい、という点です。
ボリュームは短く読みやすいです。
頑張ってください!
第1話 魔王ドラゴンへの応援コメント
ざわふみさん、初めまして。帆多と申します。
「思ったことをコメントしてほしいです」企画を目にしまして、一通り読みました。
(僕の作品は企画には参加していません)
一話ずつ、思った事をコメントして行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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雷雲(かみなりぐも)
雷雲《かみなりぐも》
と書くと、フリガナになります。
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「大きな物体」
これはドラゴンの事を指しており、彼は生きてしゃべっているので、「大きな生き物」とすると良いと思います。
「物体は住んでいる」よりも「生き物は住んでいる」の方が自然な流れになります。
また「大きな物体がとある島にあって、ずっと物体だと思っていたら生き物だった」
という展開なら「物体」とする所ですが、この作品はドラゴンとじぃが喋らないと進まない構成ですから、やっぱり「生き物」とするのがスムーズだと思います。
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執事が出てくるところまでの出だしは、良いんじゃないかと思います。可愛らしいです。
作品全体を通して可愛らしさが一貫しており、冒頭で作品の雰囲気をしっかり書けているので、良いです。
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「でもなんでぼくとじぃだけしかいないんだっけ?」
という質問に対して
「あなた様は魔王のドラゴンであるのです」
と、質問に関係のない事をじぃが言っていますが、何十年も生きてきた執事のコウモリにしてはちょっと答えがズレていると感じました。
「ドラゴンでさらに魔王」だと言うことはどこかに書かなければ、闇の魔法の話に続けられないので、
「ねぇねぇじぃ、ぼくってドラゴンだっけ?」
「何をおっしゃりますか、あなた様はドラゴンでございます。ドラゴンにして魔王なのでございますよ」
と、最初の会話にまとめてしまうのはどうでしょうか。
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「魔王のドラゴンであるのです」
最初に読んだとき、魔王に飼われているドラゴンなのかと勘違いしました。「僕の犬」と同じ感覚です。
勘違いをなくすためには例えば、先程の例で出したような「ドラゴンにして魔王」と書くやり方があります。
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次の部分については、ちょっとコメントに迷っています。
「体長5メートルぐらいでその頭には後ろ向きに角が生えており全身紺いろで、は虫類のようなうろこが生えたドラゴンである」
僕個人としては、すこし説明が長く感じました。
ただし、有名な「ドラゴン」という生き物をちゃんと説明している事で「これは『ドラゴン』を初めて読む人にも優しい」という雰囲気を冒頭で出すことに成功しています。
ここにこの説明があることで「絵本みたいな雰囲気の話」という事が読者によくわかるのです。
なので、ちょっと迷っています。
こんな感じだとどうでしょうか。
「体長5メートルぐらいで頭には後ろ向きに角が生えており、全身紺いろのうろこにおおわれたドラゴンである」
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六話完結の短編ですので、第一話は「プロローグ」としなくても良いかな、とおもいます。
実際のところ、第一話からしっかり話の本題に入っていますので、もうここは
「第一話」
と言い切ってしまった方が、かっこいい気がします。
(プロローグを置きたくなる気持ちはわかります)
以上です。
二話以降のコメントは、また今度書きますね。