第19話 まだあった入院日記・2

 朝の7時半からサンテレビで放送してた『ハートキャッチプリキュア』の再放送が、いよいよ山場。この病院に入院した時に放映開始された番組。ついこの間、夏休みの宿題の話をやっていたと思ったら、もうクリスマスイヴの話。早いなあ。

 考えてみれば、月曜から金曜の五日間で一週間の話をやってるんだから当然か。

 最初は「史上最弱のプリキュア」とひどいことを言われてたつぼみ(キュアブロッサム)がしだいに強くなってゆく(肉体的にではなく心が)物語。無茶苦茶強い必殺技ハートキャッチオーケストラ(初めて見た時は腰抜かした)もすごかったけど、最終回の無限プリキュアにはまったく恐れ入った。

 キュアマリンもいいよね。ラスト近くでクモジャキーの顔面にグーでパンチをぶちこむシーンなんてたまらんかった。

 やっぱり好きなのはキュアサンシャイン。格闘家の家系でいつも男装してるけど、かわいいものが大好きという、男女両方にアピールするあざといキャラ(笑)。一人だけ変身後のコスチュームがへそ出しルックなのが素敵です。戦闘シーンもかっこよかった。

 以前、『BISビブリオバトル部』を書いた時、コミケのシーンで輿水銀くん(男の子)にキュアサンシャインのコスプレさせたのが楽しかったな。

 初見で全話観たけど、こうして最初から見直すのも楽しい。


『ハートキャッチプリキュア』が終わってしまった。

 長い間(と言っても三ヶ月ほどだけど)、朝食の時間のひそやかな楽しみだった。特にラストの対デューン戦の盛り上がりはすごかった。クライマックスには身長数千キロに巨大化し、地球をガンガン殴りつけるデューンに対し、つぼみたち四人も合体して巨大化、『プリキュア』史上最大の、というか、アニメ史上最大に近いラストバトルが展開する(スケールでこれに勝てるのは『グレンラガン』ぐらいのもの)。

 そのうえ、ラストに繰り出される最大の技が「こぶしパンチ」! さわやかな笑顔とともに、この最強最大の技が炸裂するのだ。

 その後の後日談もいいんだよね。特に、男装をやめ、髪を伸ばしはじめているいつきが最高。武道をやめたのではなく、女らしい愛らしさとも両立を目指す。なんだか最高に素敵。 

 入院中の僕に勇気をくれた最高の番組だった。ありがとう、『ハトプリ』。


 でも次からどうしよう。『スイートプリキュア』あんまり面白くないんだよな……。


『シンカリオン』の『エヴァンゲリオン』コラボ回、すごかった。

『エヴァ』の声優さん呼んできたのもすごかったけど、オリジナルの使徒とか出したり、いろんな『エヴァ』ネタを詰め込んでた。いや、感動しました。

 これが『エヴァ』の真の最終回ってことでいいんじゃないかな(笑)。

 すごいのは、これだけ完璧に『エヴァ』なのに、ちゃんと『シンカリオン』だという事実。これは立派だ。

 

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