主人公の魂を欲する他の世界の住人達の身勝手さを看破する主人公が痛快です。きっと転生したらまた、物事を真っ直ぐに見つめて強く自分自身の力で歩む人になるんだろうな、と思わせてくれる魅力ある主人公の物語でした。
まあ、犬も狐も同じイヌ科だし気にするな。そんな無責任な慰労がつい口をつきそうな、転生試行錯誤物語であった。不幸体質かなにか知らぬがあれでは誰でも怒るだろう。ある意味では風刺も効いている。本人が善良な人間で良かった。