アルムゼルダ魔術学校について
✧ アルムゼルダ魔術学校[Academy of Almeselda]
魔術都市エメドレアの中枢であり、叡智の殿堂。創始者である賢者アルムゼルダの名にちなむ。「鉱石科」「植物科」「錬金科」「天文科」「召喚科」「考古科」の六つの学科で構成され、それぞれの分野の長を六賢人と呼ぶ。
学院の共同創設者の名を冠した、クノフローク寮、バンヘステル寮、ロイエンベール寮という学生寮が存在し、一年に一度、寮対抗の魔術大会がある。
» 沿革と組織概要
1327年、エメドレア(旧ベルジュ伯領)の首都メフォラシュに建てられた。当時から変わることなく六学科三大寮で構成され、石造りの大講堂をシンボルとする。校章は開かれた書物と平行に置かれた二本のペン。
魔術の探求を通じて世の真理に至ることを目的とした学校であり、年齢や経済状況に関係なく学ぶことができる。入学から卒業までの決まった年次は設定されておらず、卒業研究を提出し、各学科の長(六賢人)の認可を得た者のみが「卒業生」、すなわち一流の魔術師と目される。外部から講師として招かれる者も、研究論文の提出が必須となり、認可が下りた時点で初めて研究室を持つことができる。
ここで開発された技術はエメドレアの国民と生活に直接還元される。国民の殆どが魔術に親しみ、エメドレアが魔術大国と呼ばれる所以である。構内は魔術に長けた衛士隊が警備についており、図書館は一般市民でも入場が可能になっている。
» 学科
学科名は、古代にその分野に秀でた著名な賢者の名にちなむ。また各学科に属する講師は、学科専攻の他に独自の魔術体系を有しており、学生たちの中から弟子を取ることがある。
»» 鉱石科[Cletus]
鉱石や鉱物を触媒とする魔術を専門とする学科。錬金科と合同の授業が多く、魔術機械の開発にも携わる。また考古科と協力して古代の遺物を鑑定・復元するのもこの学科である。
»» 植物科[Elenis]
植物を利用した魔術を専門とする学科。医療的色彩が濃く、薬品の開発などはここで行われる。鉱石科、錬金科との合同の授業もあり、エメドレアの医療技術発展に寄与している。
»» 錬金科[Pascalis]
二つ以上の要素を組み合わせることで新たな物質を生み出す魔術を専門とする学科。魔術と言うよりは化学寄りであり、鉱石科との共同研究で
»» 天文科[Lefteris]
天体の運行と霊素の関係性を研究している学科。霊素の濃淡を観測し天候を予測する技術は天文科の成果である。天体観測は交感魔術によって行われるため、必然的に交感能力の高い魔術師たちが集まる。
»» 召喚科[Titos]
時空の歪みや異世界の存在の研究をしている学科。短距離空間転移門は召喚術の成果である。しかし召喚術は魔術において「禁呪」と目されるものが多く、そういった魔術体系や魔術書の管理もこの学科の仕事である。
»» 考古科[Vyros]
古代の魔術的遺物を発掘・保全するための学科。メフォラシュ周辺には未発掘の遺構が多く残されており、日々解析を行なっている。復元に際しては他学科の協力を得ることが多い。
» 構内
»» 大講堂
学生が行き交う最も賑やかな場所。創始者であるアルムゼルダ、クノフローク、バンヘステル、ロイエンベルが宣誓を行ない、エメドレアの名が決まった場所。四大の彫像が四方に配置されている。奥にはレリアとオリアが祀られた最古の神殿があり、自由に出入りできる。
都市伝説的な言い伝えとして、この場所でとある儀式を行うと「ひとつだけ願いが叶う」とされているが、儀式の方法は不明。
»» 図書館
大陸でも有数の所蔵量を誇る大図書館。一般開放されており、一階は読み聞かせや小教室の開催などで賑わう。二階は学生や学者のための研究書がならび、地下には遺物や古書などが収蔵されている。
» 三大学生寮
入寮の基準は公開されていないが、学生は任意で寮に住むことができる。どの寮になるかは学院側から通達がされる。
»» クノフローク寮[Knoflook]
成績優秀者が集まると言われている寮。貴族階級も多めで、他の寮に比べおとなしい雰囲気がある。
»» バンヘステル寮[Vanhestel]
結束力が高く、明るい雰囲気の学生たちが集まる寮。リーダーシップを取れる者からムードメーカー的存在まで、その内訳は様々。
»» ロイエンベル寮[Royenbell]
全体的にのんびりまったりとした雰囲気だが、ここぞと言う場面で大きな力を発揮する「縁の下の力持ち」が集まる寮。
アルムゼルダ・ワールドガイド こけもしん @a9744c
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