カイリがモテモテなのは、何も人間だけではありませんでしたね。
ラッシー様も、アーティファクトも。
馬屋の主人から頂いた『天才調教師』の称号は、まさにぴったりですね。
(ん? なんかちがう?)
カイリが女性に告げたこと、きっと彼女は分かってくれると思います。
他の人なら、ちょっとお節介かな、と遠慮して言えずにいるようなことも、臆せずに言う。
グイグイ突っ込んでいくわけではなくて、そっと近づいて、そっと話しかける。
これが、カイリなんですよね。
そして、アナベルとフランツ。
アナベルは詳しいことを聞けないまま、フランツは話せないまま、ですが、でも、ちゃんと向き合えてよかったです。やっと、ですね。
アナベルは義妹ですが、孤児院の子供たちのお母さんですから、「家族」に関しては、フランツよりもずっとベテランという気がしました。(でも、フランツに関しては不器用だったかな?)
さて。
それでは、そろそろ不穏の始まり……でしょうか?
(やった! ラスト2行で、不穏な感想にしたぞ!)
作者からの返信
……はっ!
そういえば、アーティファクトやラッシーがいましたね!?
も、モテモテ?
て、天才調教師?
何だかカイリが、だんだんおかしな方向へ向かっている気がしてきました(笑)。
女性に向かって差し出した言葉は、今のカイリだからこそ言えたという感じですよね。
痛みを知らない誰かの言葉だと、ともすれば余計なお世話とか、神経逆撫でしそう、と思ってしまいそうですし。実際カイリの切り出し方や話し方は、何度も何度も見直しました。
自然と出てきた言葉を、押しつけがましくならない様にと細かく語尾とか言い回しを変えたりしましたが、月ノ瀬さんがそう思って下さったなら良かったと胸を撫で下ろします。
アナベルとフランツは、お互いに詳しいことを聞けない、語らないままですが。
それでも、ようやく長年のわだかまりが氷解していった感じです。
アナベルは確かにもう立派なお母さんですからね。子供達にも懐かれていますし、フランツよりは家族というものを理解していると思います。
ただ、フランツと仲違いした時は、まだまだ新米でしたから(笑)。
それに、あの性格ですから、どうしても不器用な方向へ走ってしまったのでしょう。何しろメリッサ曰く、甘えているそうですから(笑)。
って、無理矢理不穏にしないでください!(笑)
「世界のばんか」だって、不穏じゃない時はあるのですよ!?
そして、まだ終わっていませんから!実は!
仕上げが残っております。不穏ではありません!多分、恐らく、きっと。
今回はほのぼのでしたね!(*´▽`*)
ラッシー様まで来てくれるとは!Σ( ゚Д゚)
溶岩頭、一瞬、誰だっけとなりました(笑)
フランツさんはきっと、メリッサさんを喪って、同時に失くしてしまった「父親になる」という未来を、これからカイリ相手に経験していくんでしょうね……(*´▽`*)
作者からの返信
ほのぼのでした!ちゃんと最後までほのぼのでした!(?)
この回は書いていてホッとしたのでした。ずっと不穏だらけでしたからね……(笑)。
溶岩頭は、アナベルが数回言っただけなので(笑)。もうちょっと印象付ければ良かったなと思いました。
フランツは一度家族をアナベル以外失ってしまい、更になるはずだった父親になることも出来ませんでしたが。
これからカイリと少しずつ家族になって、本当のお父さんになっていくのだと思います。
ここまできて、安心しました。
苦しみや悲しみや憎しみなんか、似たような境遇であっても決して同じなんて事はありません。しかし、カイリだからこそ相手に伝えられる事があるんじゃないでしょうかね?
あと、家族なんて適当でいいんですよ、適当で。
一生懸命、家族やるワケじゃないでしょ。ウチも適当です(笑
作者からの返信
そう。
人の苦しみや悲しみなど、そういったものは似て非なるものだと思います。
似た様な境遇は、結局は「似た様な」ものなんです。同じものは、一つとしてありません。人の心も千差万別。
それでも、経験したカイリだからこそ伝えられる、寄り添えるものはあるのかな、と思いながら書いていました。
この辺は本当に難しくて、最後まで唸っておりましたね……。
細かい語尾とか言い回しも、最後の最後まで見直していました。
家族は、はい、適当ですよね(笑)。
一生懸命家族をやるのは、やっぱり何か違いますし。
言いたいこと言って、喧嘩して、大ゲンカして仲違いしても、いずれ向き合う。
うちも適当な家族ですよ(笑)。それが一番なのだと思います。