ファルの実家のパン屋のことは、エリックに比べれば、軽いはずなんですよね。
ファルのために辛い目には遭ったけれど、あの事件全体を考えれば、ファルだけのために苦しんだわけではないし、教皇に捕まることになったのはゼクトールのせいでもあるし。
一方、エリックのときには、沢山の人が亡くなって、カイリの生活そのものが全く別のものになったわけなので。
今、カイリが苦しく思うのは、ファルに関してというよりも、ファルの両親だったパン屋に対してどうしても割り切れない思いが残っている自分自身、かなぁ。
ケントの家族は相変わらずですね。
セバスチャンも、なかなか……。
そして、こんなところでも、シュリアの立場が危うくなるとは。
ケントとカイリは、ケントのご両親も公認の仲ですから、手強いですね。
作者からの返信
確かに、内容的には軽い……とは思います。
ただ、色々絡み合った結果ではありますが、一つ一つがカイリにはきついものがあったのでしょう。
エリックの場合は、まさに月ノ瀬さんの仰る通り。
そしてファルの場合は、今いる人達を現在進行形で苦しめ、貶め、しかも下手をすると狂信者が現れなくてもサイに関しては死んでいたかもしれない。何というか、あちこちで生きている、顔を合わせている間中苦しめられている感じ……ですかね。
内容の色が少し違いますが、どちらにせよ大好きだったパン屋の二人が、その大切な人達を苦しめているファルの両親だった、というのがきついのだと思います。
そして、両者は切り離して考えるべきだと頭では分かっているのに、感情はついていかない。自己嫌悪もあるし、けれど、エディ達のことも考えて辛いんじゃないかなと。
エディ達と話したら、また少し変わってくるのかもしれません。
ケントの家族はもちろんですが、その執事であるセバスチャンは、まあこの家に仕えているだけあって、一般人ではいられません(笑)。
いやいや、シュリアの立場は別に危うくなっていませんよ!
ケントとカイリは、まあ確かにケントの両親も公認ですが、一応ケントは適当に相手を見つけて来る予定の様ですしね。
クリスさんがカイリを独占! となったところで、不穏な気配をびしばし感じてしまったことを懺悔します……っ!(><)
……すみません、だって、つい……(目そらし)
空も心も雨模様の今は、ケント一家のにぎやかさが本当に救いになりますね!(*´▽`*)
読んでいてひさびざにほっこりしました~!ヾ(*´∀`*)ノ
作者からの返信
え!(笑)不穏!
いやいや、不穏じゃないですよ!
確かにクリスケント親子は容赦ない部分もありますが、カイリに対しては、ほら、そこまで不穏では……。
何故、こんなに不穏を警戒される様になったのでしょう。おかしいですね(作者です)。
ケント一家は雨よけの場所。そして、光差すところ。
今のカイリには本当に落ち着いて癒される場所だと思います。
このまま早く雨が上がることを祈っております。
ところで、不穏を感じながらも、ほっこりして頂けたようで(笑)。
良かったです!
たまにはほのぼのも書きたいのです。
ふ、不穏がなかっただと!?
思わずタイトルを確認して……ゲフンゲフン。
ケントの家族はカイリを持ち上げているように見えてケントを落としているような気もするのですが(笑
エリックの時もそうでしたが、悪いヤツには悪いヤツなりの過去があって、それでもちろん許されるワケではないのですが、そいつらの生きてきた軌跡を知る事で考え方も違ってくるのではないかなぁと思います。
秀でたものが何もなく、それでも必死に上を目指したファルの思惑に賛同することはできないですけど、そんな人生しか歩んでこれなかった彼が哀れでなりません。
作者からの返信
ふ、不穏が無かっただけで、どれだけ驚かれるんですか!?(笑)
いや、ケントの家族は相手限定でマゾですからね(笑)。加えて、みんなかなり正直なので、ケントを落としているのは別に悪気はないです。ええ。これがケント一家。
えーきちさんは、悪人というか、その時のメインの悪役の背景や過程にも目を向けて下さるので嬉しいです。
当然、彼らは許されないことをしたわけですし、賛同しながら書くことは出来ないのですが。
サイコパス的な例外が無い限りは、やはりそのキャラがそう至る人生があったのではないかと思いながら書いています。
説得力を出すのにいつも難儀していますが、ファルの歩んできた人生を哀れと言ってもらえるのは、少しはそういう道のりが書けただろうかと報われます。
ファルがまた出てくるかは何も言えませんが、エリックと違って生きているので、これからどういう形であれ、きちんとやり直して歩んでいって欲しいとは願っています。