「劣化チート」に改めて思いを馳せてしまう回でした。
ロイスの方が色々『与えられている』んですよね。(今世では)そしてそれゆえか、ロイス自身も明るく眩しい人として生き、他人に与えている。

暗い部分をよく知った上で光を見出しているイットの方がこの世界をよく見れているように感じるのは、
ここまでイット視点で読んできたからと言うだけなのか……？　それとも。
ロイスの優しさや助力を素直に喜ぶだけでは終われない、そんな深さがこの作品の好きなとこです。

おはようございます。

「僕達をこの世界に連れてきてくれた天使様に感謝してるよ。もちろんこの楽しくて勇者としてやりがいのある素晴らしい世界にも」
おー、おー。
育ちの違いが出てますね。
ロイスさんにとっては、そうなのでしょう。現世、弱かった身体を脱ぎ捨て、この世界では屈強な身体、キューブを扱うチート能力、まわりは勇者とはやしたて、十五歳になったら、天使様が選択したもう一人の転生者とパーティを組んで───彼はきっと戦力になり、ロイスさんを信頼し尊敬し、素晴らしい助けとなってくれるに違いない。だって天使様が選んだ転生者なんだから───。
魔王を倒しめでたしめでたし。
世界はそのようにできている。
ふふふっ……(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)