信長×タイムマシン×超能力 この歴史はどこへと向かう?

完成したタイムマシンに乗り込み、戦国時代へと飛んだ、大学生の藤森蘭と濃田蝶子。しかし、その先でタイムマシンは壊れてしまい、二人は元の時代に帰れなくなってしまいます。途方にくれる二人ですがそんな二人を拾ってくれたのは、あの誰もが知る戦国武将、織田信長でした。

しかし歴史とは、教科書に書かれていることだけが全てとは限りません。この信長には、我々の知らない重大な秘密がありました。その秘密とは、透視の力。さらには信長だけでなく、この戦国の世には、他にも超能力を持った者が何人もいるとか。

信長の部下として、自分たちの知る史実とは少し違った戦国時代を生きることになった蘭と蝶子ですが、信長と言えば、残した功績と並んで有名なのはその最後。天下を目前に本能寺の変で亡くなってしまうのですよね。
果たしてこの世界でも、同じ運命を辿るのか。やろうと思えば、それを覆すことはできるのか。できたとしても、そうするのが正しいことなのか。そんな疑問を抱いても、当然答えが返ってくるはずもなく、それでも進んでいく歴史と、接する度に深まっていく、信長や仲間達との絆。
どうなるかわからない結末に向かって進んでいくのが、物語の醍醐味ではありますが、仮とはいえ結末が示唆されているからこそ、その通りになるのか違ってくるのか、話が進む度にハラハラせずにはいられません。

その他のおすすめレビュー

無月兄さんの他のおすすめレビュー3,142