第6話 閑話休題 現代部とは1

 放課後の部室に集まる2人。その面々は新聞部であった。


 新聞部の我々は現代部なる部活動があるという情報を手に入れた。そこでどのような部活か、どんな活動をしているのかインタビューを行い、来週の校内新聞の一面を飾ろうという事になった。


「見つからない!なぜ現代部の在処がないんだ!」


 眼鏡を掛けてキリッとした表情で言う部長。表情だけならサスペンスドラマを飾れるが、髪があちらこちらはねている。


「先輩の探し方が下手なんじゃないですか?」


 冷たい言葉を投げかける新聞部後輩こと光。コミュ力が高く、友達が多いとの事だがなぜか先輩に対してあたりが強い。


「そんなわけないんだ!よね?」


 よねって聞かれても知らんがな。いつもどこか抜けているんだから・・・


「じゃあ確認しに行きますか。」




 そうして向かったのは本館1階の掲示板である。ここには沢山の部活に関する大会や部員募集、活動連絡などがかかれていた。


「部活動紹介もしなかった部活だろう。こんな所に貼ってあるわけ無いんだよ。」


「ここに貼ってありますよ先輩。」


「やっぱり!無いに決まっているだろう・・・ってえ?」


「いやここに・・・ほら」




 ショックを受けている先輩をそよに張り紙をよく見てみる。そこに書かれていた紙には”現代部 部員募集中”としっかり書かれている。だが大切なことが2つない。


「先輩。この張り紙奇妙ですよね」


「・・・記事が・・・記事にできない・・・」


 ぼーっと張り紙を見たまま動かない先輩。そんな先輩を一瞥し気が付いたことを言った。


「活動場所と活動内容が書かれていませんよね。」


「はっ!これでは何の部活か分からないというわけだ!!これはネタになるぞ!!!・・・で誰に聞きに行けば?」


 いや私に聞くなよ。というわけで何か手掛かりが無いか、よくポスターを眺めると教師の許可印と共に"渡辺"と押してある。


「ここ見てください。渡辺と押してありますよ。」


「よしっ!渡辺先生のところへ行くぞ!!!うおおおおお!!!」


 また突っ走っている。はあと一息ため息を付きながら先輩を追うことにした。


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現代部のニステリー @shingo1878

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