最終話 マー兄ちゃんの形見

 あれから数年が経って俺は社会人になり、マー兄ちゃんの形見のライターをもらった。

 俺は煙草は吸わないがマー兄ちゃんのライターを大事にしている。


 それからさらに数年経ち、マー兄ちゃんが死んだ歳を超えた俺は、時々一人で墓参りに来ていた。


「マー兄ちゃん。辛かったよなあ。助けてあげられなくてごめん。……マー兄ちゃんありがとう」


 社会に出たら辛いことがありすぎて。


 だけどマー兄ちゃんから受けた愛情が、マー兄ちゃんがしてくれた数々の思い出が俺を生かす。

 支えてくれる。


 イヤな大人もイヤなこともたくさんあって辛いことにくじけそうになる。


 だけど俺にはマー兄ちゃんや家族のみんなやフーちゃんとの愛があふれているから。


 生きていきたいと願う。





            おわり

 

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マー兄ちゃんは、なんで死んだ? 天雪桃那花(あまゆきもなか) @MOMOMOCHIHARE

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