第十四章 マー兄ちゃんの手紙
俺は高校生になってフーちゃんと付き合うようになった。
じいちゃんからそろそろ読んでいいぞとマー兄ちゃんの手紙を渡された。
そこには
『もう死ぬことにした。ごめん』と書かれていた。
家族にただ『ごめん』と書いて。
マー兄ちゃんは死んだ。
どうして死んだんだ?
救いたかった。
なんで生きていてくれなかったんだ!
俺はただ思い知っていた。
いろんなことが辛かったくせに、マー兄ちゃんは平気なふりして笑って俺たちを助けてくれていた。
俺はただ願った。
父ちゃんみたいだったマー兄ちゃんが天国では楽しく笑っていたら良いのに、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。