うんこ気張ってたら頭の血管がブチ切れて異世界転移したらしい件
ぴろる
始まりと終わり
「キャー!」
突如、目の前に現れた緑の目をして耳が尖がった金髪の若い女性が叫んでいる。
「姫!どうなされました」
すぐさま姫と呼ばれたその人の前に白銀色の鎧をまとった男が剣を抜いて僕の前に立ちふさがった。
「なぜ魔族がこんな所にいる!この醜悪なオークめ」
姫の御前で醜悪な下半身をさらけ出しおってこの変態め!」
「うわっ!クセ―!!こいつうんこ漏らしてますよ隊長」
え、オーク?って僕のこと??
何これ、どうなってるの?
「ええぃ、貴様!姫の御前で汚らわしい下半身を露出するのみならず、
神聖なる王家の庭園に汚物を巻き散らかすなど、断じて許せぬ!
即刻死をもって償うがいい」
鎧をまとった男が大きな剣を両手で天空に掲げ、僕に向かって振り下ろそうとしている。
訳が分からない。目の前に見えるこの光景は一体、何がどうなっているんだ?
「えっ!ちょっ、ちげーし!!」
「チゲーシだと!フン、魔族の分際で死ぬ前に名を名乗りたいというのか」
「いや、ちげーし!」
「見苦しいぞチゲーシ!我の名は聖騎士タマデウス。覚悟しろ」
「だから、ちげーし!」
コーフンしている鎧男が剣を振り下ろそうとしたその瞬間
「お待ちくだされタマデウス殿」
横から白いロープを纏ったハゲ頭に長いひげの老人が出てきた。
「いくら魔族とはいえ、神聖なる王家の庭園を汚らわしい血で汚す訳にはまいりません。
低俗なオークがなぜこの場に侵入できたのかも知りたい所」
「このチゲーシとやらの処遇は査問会議にかけ決めるべきでしょう」
「……ぬぐぅ。ひっとらえろ!」
タマデウスは剣を収め、周囲にいた鎧の男たちに取り押さえられ
僕は牢屋にぶち込まれた。
完
うんこ気張ってたら頭の血管がブチ切れて異世界転移したらしい件 ぴろる @piloru
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