モンスターへ乾杯！

おまけ ビターな一杯！

　目が回りそう

　でもパーティーを続けよう

　味のわからない飲み物だったけど

　私はモンスターたちと乾杯した

　そして帰ってきた

　ビターな一杯！

　ここは空の上

　ある人は天国といい

　ある人は地獄といい

　またある人はモンスターがいるといった

　時々ニンゲンと遊んでいる

　ここはならず者がいるところ

　あんたらがそうぞうした者がいる

　あんたらが仮装してる本物がいる

　だからハロウィンになったら

　こっそり参加しに行くのさ

　時々お盆にも霊魂連れて行くし

　時々成仏したやつらも下を見に来る

　私は魔女と呼ばれている

　ここには

　狼男

　バンパイア

　小鬼

　悪魔

　天使

　人魂

　他にも一杯のモンスターがいるが

　私みたいに何度も下に行くものは少ない

「ニンゲン帰っちゃった」

「忙しそうだね」

「いいなあ。こっちは暇でしょうがないよ」

「下に行く？」

「えー、ハロウィンまだ先だよ？」

「こっそりいったらバレないよ」

「待ちな、あんたら下がどういうところか分かってないね？」

「おばあちゃんばっかりずるい！あいたっ」

「お姉様でしょうが！」

「お姉様！何で行っちゃいけないの？」

　私は魔法で変身した

「私はいいよ、自分にかけるんだから。でもあんたらに魔法を使うにはまたわけが違う。危険性があるのさ。もしバレたらインスタ映えだって写真責めだよ？」

「いんすたばえ？」

「ハエなんて大丈夫っすよ！あいたっ！」

　目が回るほど忙しい中で

　死んだって悪くない

　それでも死ねない理由が

　人は面白くて可愛いよ

　その一瞬の人生に

　その人生の一瞬に

　乾杯