2ヶ月 出ない

 みくと暮らし始めて二ヶ月が経ちました。


 この頃のみくは、とても活発になってきました。

 まだ歩いたりハイハイするような月齢ではありませんが、起きているときは手足をばたつかせて、動くことを楽しんでいるようにも見えます。

 そして、表情も豊かになってきました。今までは寝ているか泣いていることがほとんどのみくでしたが、俺が笑顔で話かけたり、体をツンツンと突いてあげると、笑顔を見せてくれるのです。

 二ヶ月の赤ちゃんの視力は、まだ相手の顔が判別できるほどではないそうですが、なんとなく、みくが俺になついてくれてように思えて、嬉しくなります。

 子どもの笑顔は良いですね、育児の疲れが飛びます。


 最近、悩み事があります。

 みくが、便秘気味なのです。

 一日出ないのはまだマシです。出ないときは、三日くらい出ないときがありました。

 赤ちゃんはお腹の筋力がまだ十分ではないため、踏ん張りがきかずに出づらいときがあるようです。

 特に、母乳ではなく俺のようにミルクで育てている赤ちゃんは、理由はよく分かりませんが便秘になりやすそうです。

 いつもどおりネットで解決法を探っていると、お尻の穴にオイルを塗った綿棒を突っ込んで、ぐりぐりと刺激してあげるという方法がのっていました。

 これは俺にとっては衝撃の方法で、なかなかやる勇気が出ませんでした。痛くしてしまったり、内臓を傷つけてしまうんじゃないかと、心配です。

 さすがに三日出ないときは実践する寸前までいきましたが、お尻の周りをツンツンしていたらがんばって出してくれたので、とりあえずは大丈夫でした。


 便秘になると、みくはお腹の不快感からか、普段は2時間くらい寝ているところを1時間ほどで起きて泣き出します。

 泣き方がミルクを欲しているときと違うのです。どう違うのか説明するのは難しいですが、泣き声の抑揚が違います。

 みくの意志というか、主張したいことが、最近少し分かってきたような気がします。みくがしゃべれたら、全然分かってない、って言われてしまうかもしれませんが。

 ともかく便秘はかわいそうなので、今度二日程度出なかったら勇気をもって、綿棒、試してみようと思います。


 みくと俺の生活は、同じことの繰り返しのようで、毎日小さな変化が積み重なっています。

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俺と娘のありふれた日常 甲乙丁 @kouotu_tei

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