第五幕 置き去りにしたもの
気づいたときには遅かった。どんなに愛し合っていても、陸の魂を持たないものは陸の上で生きてゆくことはできない。ならば名残惜しいけれど、海に帰ればいい。でもその時、彼女のお腹には赤ちゃんがいたの。陸でいのちを授かったために、陸の魂を持ったふたりの愛のあかし。けれど陸の魂を持つものは、海で生きることができない。
やっと十五歳になった。ようやくこの日が来た!
今まででいちばん速く泳いで、どんどん海の底が遠くなる。海の青が次第に薄くなってゆく。ついには空の色が透けて、水は黄金に輝く。人魚姫は海の上と下を隔てる最後の水面をそっとくぐり抜けて、初めて水の外に顔を出した。
ここが、海の上の世界……。眩しいわ。底からやってきたわたしとは反対に、大きな丸いものが海の中へ沈んでゆく。あれが太陽かしら。ああ、そして頭の上のずっと遠く、あのきれいな薄紫をしたのが空ね。なんて広いの。きっとどこまでも続いているんだわ。
空に小さな光の粒がひとつ、あれは星? そうだわ、いつかおばあさまがお話ししてくださった、夜を連れてくる最初の星なのね。海の底から眺めるのと違って、なんてきらきらしているのでしょう。
あら、歌が聞こえる。こんな海の真ん中で歌をうたっているなんて、他の人魚かしら。
いいえ――あれは人間の船!
人魚姫は好奇心のまま急いで船に近づいた。大きな船だった。今まで海の底に沈んできたどの船よりも大きいかもしれない。空に高々と伸びるマストが三本あって、海が凪いでいたので、三本のうちひとつだけに真っ白な帆が張られていた。
船に近づくごとににぎやかな音楽の音が大きくなる。船は華々しく飾りたてられ、甲板には大勢の人間がいて、踊ったり、喋ったり、楽器を演奏していたりした。人魚姫は人間の踊りも、話し声も、楽器の音も初めて見、聞いたのだが、陽気な雰囲気につられて自分も楽しくなってきた。
歌はわたしたちのほうが上手だわ。でも、あれは何ていう楽器なのでしょう? とってもきれいな音がする。それに、あの軽やかに甲板を踏みならしているもの、あれが人間の足ね! わたしたちのヒレのほうが綺麗だけれど、踊るのはとても楽しそう。
……あら、空が黒くなったわ。太陽がすっかり海に沈んでしまったのね。まあ、光の粒……星たちがあんなにたくさん! それに、船にも何か光っているみたい。まるで海の底の水草のように揺れて、やさしい橙色をして、なんて綺麗な光なのかしら。
日が沈み、夜の訪れとともに空には星々がまたたき、船ではたくさんのランプに火が灯された。人魚姫は、炎の灯りというものを初めて見たので、ゆらゆらと揺れるやわらかなともしびに息を忘れるくらい見とれてしまった。
しばしぼうっとランプの灯りに意識を捕らわれていると、ふいに、甲板のにぎわいが一段と大きくなった。人間たちが歓声を上げて誰かを囲んでいる。人の輪が割れて、中から豪奢な衣装に身を包んだ背の高い青年が進み出た。
青年が体の向きを変えたとたん、いくつものランプに照らされて、彼の横顔があらわになる。人魚姫ははっと息をのんだ。
美しい人。黒真珠みたいな黒く輝く目……吸い込まれてしまいそう。それになんて優雅に踊るの。わたしたちの踊りよりずっとずっと見事だわ。お声はどんなふうかしら、大きな船の上と海ではまだ遠くて、楽しそうなお声を聞くことはできないのね。
もしあなたがわたしを見たら、どんな顔をするのでしょう。その大きな黒い瞳で、どんなふうにわたしを見つめるの。どんなお声でお話ししてくれるかしら。
ふしぎね、なんだか胸が苦しくて、どきどきするわ。わたしったら、どうしてしまったの。
人魚姫は胸に手を当てて身を捩った。ヒレが海面を打ってぱしゃんと水しぶきが上がる。頬に降ってくるしぶきの冷たさも、火照った肌を冷やしてはくれない。
人魚姫が波間にたゆたいながらひとり見悶えていると、突然、船の上が慌ただしくなった。マストの帆が次々に張られてゆき、船が急に進み出す。空の向こうから迫り来る嵐と雷鳴に、人魚姫はすぐには気づかなかった。不思議に思いながら船の横を同じ速さで泳いでいて、しばらくしてようやく、次第に波が荒れ狂おうとしているのだとわかった。だがその時にはすでに嵐は船の真上に到着し、水夫たちが帆を下ろしてゆくのもむなしく、大風と大波と稲妻をもってして、マストを折り、船体を大きく揺らし、海面に叩きつけて粉々にしようと襲いかかってきていた。
大きな波も人魚姫にとってはたいした問題ではない。でも、ミシミシ、バキバキ、恐ろしい音を立てて激しく揺れる船を見ていれば、人間たちにとって大変な危機であることくらいすぐ知れた。
どうしましょう、船が壊れてしまうわ。人間たちも海に投げ出されてゆく。いらっしゃい、海の底の国へ。すてきな場所だもの、きっと気に入るわ。ああでも、人間は。
あっ、船がばらばらになってしまった。まあ大変、あの人が深く沈んでゆくわ。
……近くで見ると、ますます美しい人。このままわたしと海の底へ来てくれたら、わたしたち、ずっと一緒にいられるわ。
いいえ、それではダメなのね。人間は海では生きられない。このままだと、あなたは死んで亡骸になって、魂も失ってしまう。わたしは魂がないから涙は流せないけれど、人間の流す涙は美しいのだと、おばあさまがおっしゃっていた。
あなたを死なせるわけにはいかない。
人魚姫は青年を両腕いっぱいに抱きしめて、懸命に荒れ狂う海を泳いでいった。自慢のヒレが疲れ果てても、腕にある人間ひとりの魂の重さを感じながら、一晩中泳いだ。
やがて陸地が見えると、人魚姫は近寄って白い砂浜にくたびれ果てた青年の体を横たえた。青年の肌は青白く、弱々しい。人魚姫は祈りを込めて青年に口づけを贈り、いのちの輝きが息を吹き返してくるのを待った。
しばらくすると海の向こうがしらじらと光りはじめ、昨晩海に沈んだ太陽が、海の中から浮かび上がってくるのがわかった。空が紺色からピンク、オレンジへと色を変えてゆく。太陽の光を受けて、青年の肌にも血の気が戻ってきた。
よかった、美しい人。もう大丈夫ね。人の声が聞こえるわ、きっと誰かがあなたを見つけに来るのよ。名残惜しいけれど、わたしは隠れなければ。人間に見つかってはいけないと、おばあさまにきつく言われているのですもの。あたなが無事お家へ帰れますように。これはおまじないのキスなの。それじゃあ、さようなら……。
人が来たわ。若い娘さん。あなたを心配している……あっ、目を覚ましたわ! 娘さんがあなたを助けたと思っているのね。その娘さんにはそんなふうに笑いかけて、わたしのことは、あなたはちっとも知らないまま……。あなたの目が、わたしを見ることさえなかった。わたしを見てくれることも、ないの……。
やがて美しい青年は、彼を浜辺で見つけた娘に助けられながら陸の奥へと去った。人魚姫は青年の頭の先が完全に見えなくなるまで物陰からそっと見送って、それからとても寂しい気持ちを抱いて、自分の棲み処である海の底へ深く深く潜っていった。
海の底で人魚姫を迎えたのは、陸に去った美しい王子、を飛び越えてもっと見目麗しい黒髪の青年だった。だいぶ見慣れたけれど、どれだけ見ていても見飽きるということがない、本当に綺麗な人。彼は優しい藍の目で寂しそうな人魚姫を見つめて両腕で抱き留め、何も言わず髪を撫でてくれる。大きな手のひらは心地よく、思わずほっと身体の力を抜き――我に返ってユキはアレクシスの肩を押した。
「何をしているのよ」
「だって、きみが辛そうだったから」
「演技でしょ」
「でも、それで本当に辛い気持ちになったりしないの?」
「…………」
「するんだね。じゃあ僕が慰めたっていいじゃない」
「人魚姫なのよ。ここで慰められる場面なんてないわ」
「でも、いま僕の前にいるのはきみだもの」
アレクシスが再び腕を伸ばしてくる気配があったので、ユキは数歩下がって距離を取った。アレクシスは待ってもユキが戻ってこないのをじゅうぶんな時間をかけて確かめて、ようやく腕を下ろした。
「何か、いいものは見えた?」
ユキがためらいがちに尋ねると、アレクシスはそんなユキを自然な身長差からじっと見下ろし、それから少し仰向いて目を閉じた。
「うん。海の底の深い青、それが薄れてゆく海の色の美しさ。水平線に沈む太陽の燃える鮮烈な光。そのあとに訪れる薄暮の空の淡い色。星一粒だけの輝き。人魚姫に見える自然の景色は、なんて見事なんだろう。歌っているのは人魚姫ひとりなのに、にぎやかな甲板のようすも、大嵐の稲妻の音も、聞こえたような気がしたよ。それに」
アレクシスはまぶたを上げ、すこしばかり悪戯っぽい笑みを唇に描いてユキをまっすぐ見下ろした。
「あの人魚姫は、なんて可愛いんだろうね。歌もとてもじょうずだし、なんと言っても歌声がとても好きだなあ。あんな王子にはもったいないよ。僕がもらっちゃだめかな」
「あなた登場人物じゃないし、そういう話でもないし」
「僕が欲しいのも正しく言えば人魚姫ではないしね」
アレクシスが欲しいものってなんだろう。訊いてみたかったけれど、それはもしかしたらフロルの傷に触れることでもあるような気がするから口にできない。
ユキは黙ってアレクシスに背中を向けた。そうすると正面に池がある。今日は晴れていて、離れたところから見る池の表面は銀色に光っていた。
池に重ねていつものように海を心に描こうとしても、どうしても背後にいるアレクシスの存在が気になる。舞台で、お客さんが気になったときの感覚と似ていた。おはなしの世界に入り込みたいのに、お客さんが気になってなかなか入り込めない。そんなことに困って泣いたのはユキがいくつのころだっただろうか。
見られている、という緊張感がある。ユキのほんのささいな動き、顔の角度、指さき、足さき、一挙手一投足、まばたきの一つさえ観客は注視する。
アレクシスの視線を感じながら、ユキはすうと深く息を吸った。身体を役に浸す。ここは海の底、わたしは人魚姫。人魚姫はわたし。
ああ、あの人に会いたい。でもわたしには陸を歩くための足がないの。それにあの人はわたしのことなんて知らない。見向きもしなかったわ。それなのに、それなのに……もう一度あの人のお顔を見たい。お声を聞きたい。あの人に手を握ってもらって、そっと目を覗きこまれたりしたら、どんなにすてきかしら。
お姉さまが教えてくださった、あの人のお城。真っ白でとても綺麗だわ。……あっ、あそこにいるのはあの人だわ! もっと近くにゆきたい。おばあさまに叱られてしまうかしら。でも、あの人のおそばに居たいの。見つからないようにすればきっと大丈夫。人間は、人魚のことなんて知らないもの。
月があの人のお顔を照らしているわ。今まで見た中でいちばん綺麗な月の光。あの人、わたしに見られているなんて思いもしないのでしょうね。こんなに人間の世界の近くまで来たのに、あなたはやっぱり遠い。
足があれば。おばあさまは人間に憧れるなんて馬鹿なことをとおっしゃったけれど、あんなにすてきな人がいるのよ。足をもらって……あの人にキスをしてもらえたら、陸の魂をすこしだけわけてもらえたら、わたしも人間になれる。陸で、あの人と生きてゆけるのよ……。
人魚姫は悲しげに、祈るように歌った。
人間になりたい。いつしかその思いだけが、人魚姫の若く小さな胸をいっぱいに占めるようになった。そうして胸が苦しくてどうしても眠れない夜、人魚姫はそっと海の底の王宮を抜けだして、海の魔法使いと呼ばれる魔女のもとへ向かったのだ。
そこで美しい声と引き換えに、人間の足を手に入れる――。
今度はアレクシスがすぐ後ろにいることがわかっていた。アレクシスは初めて人間の足をもらって陸に上がった人魚姫がよろけて倒れそうになったところを、そっと両腕で支えて立ち上がらせた。
すこしふしぎな感覚だった。ユキは確かに人魚姫であったのに、同時にユキでもあった。人魚姫として世界を見ているのと同時に、ユキはユキで、公園の風景とアレクシスの存在とを感じていた。
観客はたったひとり。けれど、そのたったひとりこそ今のユキが最上のものを見せたい人であるために、歌もダンスも、すべてにぴりぴりと弱い稲妻のような緊張感が走っていた。舞台に立って、ライトを浴びていたときと同じだ。久しく遠かった感覚が、一息でユキの身体に戻ってくる。
心臓が高鳴るのをあざやかに感じながら、ユキは一応文句を言うためにユキの身体に後ろから腕を回しているアレクシスを振り仰いだ。
「ちょっと、このシーンで人魚姫が支えてもらうことなんてないわよ」
アレクシスは小さく笑っただけで、ユキの抗議に答えなかった。よろけた演技のところを支えられたので、ユキの体重がアレクシスに委ねられてしまっている。まっすぐ立とうとしても、いつの間にかユキの胸の下で交差しているアレクシスの腕と身体に挟まれて、重心を動かすことも難しかった。
こんなシーンはない。いったいどうしたものか、とユキは考えた。仮にアレクシスがあの王子様だったとしよう。海に上がったとたん王子様に支えられて、胸に抱き留められたら、人魚姫はどうするだろう。
「……ううん……。びっくりして心臓が止まるかもしれないわね。でもあの子ってすごく無邪気だから、単純にとても喜ぶのかもしれないわ」
「きみって本当に勉強熱心なんだね」
「足りてないから勉強するのよ」
ユキは振り向かずに答え、思考は相変わらず人魚姫のことにとらわれていた。今までも、自分の役がどう考えるか、どう思っているか、どんな気持ちなのか、役を与えられるごとにそれはそれはたくさん悩んで、考えて、感じようとしてきたけれど、脚本上ありえない出来事が仕掛けてくるようなことは想定したこともなかった。ありえないのだから想定するわけがない。即興劇の練習も経験はあれど、その時とも何かが違う。
「いつから歌の勉強を? もしかして演劇なのかな。いつからやってるの?」
「えーと、いつからかしら。うんと小さい頃。憶えている限り最初からやっていたような気がするもの。いつから習い始めたか、ニコおばさんに訊けばわかるとは思うけれど」
アレクシスに答えつつ、ユキはやっぱり考え事に夢中で口にするほうは上の空だった。
「ニコおばさん? ご両……いや、それって僕が聞いてもいいことだったのかな」
「あっ!」
「えっ」
「後ろから急に誰かに触れられたら、そりゃあ驚くでしょう。わたしはアレクシスが後ろにいるってわかっていたから驚かなかったけれど、人魚姫は知らないもの。そして当然、相手の顔を見る。そして王子様だってことを知るのよ。それでね、たぶん嬉しいとかそういうことを感じる前に、最初に見とれた王子様の黒い瞳が間近にあって、ぼうっとしてしまうんだわ」
「あ、あぁ、そっち……。僕が後ろにいるってわかってても、触れられたら驚かないの?」
「だってあなた前科があるから。近くに寄ってきてるってことは、絶対なにかするでしょって思っていたもの」
とはいえ、ユキはいつも演技をしているときは役に入り込んでしまっていたので、役と別の思考を持っていた今日みたいなことは初めてだった。劇団の興行に出るようになる前のほんの幼い頃、練習用の発表会の舞台で、客席から自分を見るたくさんの目が怖くて泣いた時でさえ、いつまでも『ユキ』でいるのに戸惑ったのを憶えている。ユキじゃなくて、ユキはあの子なのに、どうしていつまでもユキなんだろう、と混乱が極まって涙が出てきたのだ。
それから子役として興行も含めたたくさんの舞台に立った。幕が上がり、眩しい照明がついた瞬間からユキはユキではない誰かになってきた。
そういえば、その役作りはどのようにしてきたんだっけ。与えられた役について先生たちが色々お話しをしてくれて、それを聞いて稽古を重ねたら、ユキが役になるのはそんなに難しくなかった。役の子がどんな子で、どんなふうに世界を見ていて、どんなことを感じているか、ユキはほとんど直感で理解し得た。
だからどうやって演技をするか、歌やダンスと違ってそのための技術については考えたことがない。背筋がぞわりと粟立った。
物心つくかつかないかのうちから、ユキは演技をすることを当たり前にして過ごしてきた。まだ多くの言葉も知らない、人生経験もない、知識もない子どもであったユキは、演じることを身体で覚えた。それから数え切れないほど稽古をし、舞台に立っても、今まで演技をするための技術を特別に意識したことは、なかった。
演技のための技術ってなに? もしかして、基本中の基本のような、それをわたしは知らないままなの? いまさら? この歳まで、学ばずに来たのかもしれない?
「ユキ? どうしたの」
アレクシスの腕の中で、彼に体重を預けてしまったまま、ユキは興奮していた。恐怖と失望と歓喜。心臓が痛いほど拍動して身体中に鼓動が伝わり、手が震える。
歌を歌うときも、ダンスを踊るときも、自分の身体のすみずみまで気を遣い、考究し、より高みへゆけるよう心懸けてきた。次々与えられる課題をこなして技術を身につけ、磨いてきた。
足りてないから勉強するのよ。
ついさっきアレクシスに向かって言った言葉が自分に戻ってくる。
「とっても時間を無駄にしたかもしれないの」
「え?」
「早くレッスンに行かなくちゃ」
ユキの心は逸っていた。今日レッスンに行ったら、試してみたいこと、先生に聞きたいことがあれもこれもある。
放して、と言うと、アレクシスは一呼吸遅れてユキを解放した。ユキは挨拶もそこそこに、彼を振り返りもせず近くの駅に向かってほとんど全速力で走り出した。
ニコおばさんには電車に乗ったら今日のお昼は帰りませんって連絡を入れよう。
ユキの頭は期待でいっぱいで、レッスンでやることのほかに、思いついたのはそれだけだった。
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