冬嵐

作者 ほしちか

17

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★★★ Excellent!!!

ほしちかさんの小説はいずれも心温まるのですが、この作品は群を抜いて優しいうえに、ほしちかさんの作家としての実力がぎゅっと詰まっています。
一見そうに見えないのが、かえって実力の高さを物語っていました。

台詞一つ一つに、文章一つ一つが読む人の心に触れるようで、冬と海と銭湯という舞台にぴったりとマッチしています。

様々な想いが交わって、どこへ着地するのか。更新が楽しみです。
そして完結した暁には、書籍となるに相応しい名作となって世に出ると思っています。

出版社さーん!ぜひ!ご検討を!!(笑)

★★★ Excellent!!!

恋人の自殺を止められなかった過去を持つ、主人公の矢知順。
彼は海辺のゴミ拾いをしている最中、砂浜に倒れている少女を見つけます。
聞けば少女は、凍死したくて自らそこに倒れていたという。
自殺した恋人が重なって見えた順は、少女に手を差し伸べることにするのでした。

注目は、主人公と少女が急速には接近しないところです。
その距離感ゆえに、物語は主人公の内面にもフォーカスがあてられます。
少女との出会いによって広げられた主人公の心の傷。
その傷の中を覗き込むことができるのもこの小説の楽しみです。
もちろん主人公だけでなく、少女のことも気になります。
かつて恋人を救えなかった主人公は、少女にどのような救いを与えることができるのか?
どのように決着するのかドキドキしながら読める小説です。