応援コメント

第29話 明日の命」への応援コメント

  • 予想外にも、未来に希望を含ませた終幕はよかったと思いました。

    録音技師の戦時下の懸命な行動と、与えられた任務でしか起こりえない大切な人との運命的な事件を創意工夫して物語にし、戦争の悲惨さを訴える発想がユニークで面白い。

    読み終えて、いかに戦争が罪のない人間をこんなにも苦しめてしまうものなのかを改めて痛感させられました。

    作者からの返信

    ten-pointさま、読了誠にありがとうございます。
    予想外とのお言葉、作者冥利に尽きます。2部構成の物語をどちらから読んでも読者を裏切る小説にしたかったのです。
    戦争に関しては、NHKなどの特集で今まで自分が思っていた当時の軍の指導者たちに対する怒りを、うまく表現できないかと模索しました。少しでも伝われば幸いです。


  • 編集済

    作品完結、お疲れ様でした!

    一時は真の予期せぬ形で結末を迎えてしまうのかと内心焦ってしまいましたが、最後は温かい幕の下ろし方で良かったと思います。そしてお話の視点こそ異なりますが、【その男、録音技師】の結末が【どんこ屋の耕太郎】へとつながってゆく、とても奥の深い物語ですね。

    また戦時中の様子・マイクロフォンについての知識など、『幻のマイクロフォン』を執筆する上において、しっかりと内容を調べられたという古森さまの情熱が伝わってきます。一見すると当たり前のように見えますが、それって実はとても難しく大変な作業だと私は思います。

    最後になりましたが、とても素敵な作品ありがとうございました! 作品集『月影図書館』につきましても、少しずつではありますが内容を追加させていただきたいと思います。そして今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

    作者からの返信

    月影さま、読了誠ににありがとうございます。
    病院名は月影さまの一字を拝借させていただきました。(申し訳有りません)
    冬菇屋の耕太郎を読んでから、録音技師を読む方は、またしてもバッドエンドなのか!と、思われると想定して、これを書き始める最初からハッピーエンドにすると決めておりました。
    奥の深い物語との表現は、身に余る光栄です。
    この小説は細部にこだわってリアリティ(衝撃力の数値もしっかり計算しました!)を出そうと時代考証や電気の歴史なども色々調べて、中々筆が進まないことがありましたが、月影さまや多くの方の応援でなんとか完結できましたことを感謝しています。苦労が多々ありましたが、執筆はとても楽しかったです。
    これからもどうぞよろしくお願いします。

  • ついに全53話を完読しました。終盤が近づくと緊迫感の連続で、いっときは悲劇の物語かと絶句しました。ところが結末は・・・いまわしい第二次世界大戦の悪夢のはざまで、未来をひらく灯りが・・・(ネタバレになるのでここまで)。ひやひや・わくわくしながら、ライト感覚で読める面白い小説ですね。

    「幻のマイクロフォン」のミステリーの面白さは、重厚さと軽快さの絶妙なミックスにあるように感じます。”マイクロフォン”という道具を柱にストーリーの謎解きをさぐりながら、じつは”つげ櫛”という小物が登場人物の重要なかぎを握っている。

    二部作にしないほうがいいのではという感想を伝えましたが、読み終えると、やはりこの主人公2人制の構成で良かったように思えます。なぜか。完読したあと「その男、録音技師」から読み返しを始め、次は「どんこ屋の耕太郎」の第21話から逆読みすると、随所に新たな発見があったからです。とにかくお疲れ様でした。

    作者からの返信

    ysudoさま、完読してくださり、誠にありがとうございます。コンテスト向けに物語を追加したのですが、途中でエピソードを挿入するよりも、2部構成にした方が読者様が読みやすいと思いました。「その男、録音技師」は初めからラストをこうしようと決めていました。ある意味、読者を裏切るストーリー展開の方が面白いのかなと考えています。