「ダフネの祈り」作・エディ・K・Cさん

　──彼は知っているだろうか。

　深淵の向こう側で、光を灯そうとあがく人間たちの姿を。

　伏線が美しく回収されてピタリと終わるお話。

　こうも綺麗にパズルが完成すると気持ちいいだろうなぁと思わされます。

　それだけじゃなく、とても情感あふれる作品なのですよねぇ。

　私が書いたレビューを抜粋。

　俺と僕と彼女と。そして天才的ピアニスト。

　運命の糸が一枚の写真で作られたポストカードに集約する。

　社会風刺や恋愛、家族愛や友情を織り交ぜ、散りばめた想いを流れるように集めていく。

　ひたすらに祈ること。手を差し出すこと。慈しみを捧げること。

　集約した運命の糸は再び解きほぐされ、やがて祈りが奏でられる。

　想うことは祈ること。抒情性を持った極上のミステリー。

　あなたにも、春の夢を見る枝を覗き見てもらいたい。

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