『デッドランドウォーカー』読了しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885562058/episodes/1177354054885562172
※複数のエピソードがあります。
著作:こたろう様
※ネタバレが多数あります。未読の方は先に作品をお読みください。
絶望と渇きしかない世界で、終わりに向かう物語。
残酷な世界観が、悲しいまでに冷静な一人の男の目線を通して、伝えられます。
この世界に生きる者たちには、運命づけられた終わりが待ち受けているようです。その運命に抗おうとしても、諦めても、結果は同じなのでしょう。最終章で光があるように見えますが、この世界の終わりは確定しています。
愛というものは高尚すぎると、生きたいという渇望を無に帰すのだなと思いました。無に帰して、新しい世界が作られる事が唯一の救いであるという事実を含めて虚無感がありました。
全体を通じて描写が丁寧で、情景がありありと浮かびます。
荒廃した大地や、底知れない寒気を感じる事ができます。たぶんこの世界には気温の上下が無いため、風などの物質が冷たいという事が無いように思いますが、温かな日差しもささない寒々とした世界であると想像しました。
かなりレベルの高い筆力の作者様であり、私から指摘する事ではないかもしれませんが、風に運ばれる砂が目に入って痛い(あるいは砂が目に入らないようにかなり気を遣っている)など皮膚感覚に訴える描写があってもいいかなと思いました。
的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。
これからも執筆を頑張ってください!
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