『火花を刹那散らせ』読了しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886575247/episodes/1177354054886575301
著作:赤瀬文乃様
※スピンオフ作品のようです。本編が別にあるので、そちらを先に読んだ方がいいかもしれません。
艶やかな一人称です。美しい文章だと思いました。女性の嫉妬や憎悪が存分に書き込まれた作品ですが、一度読み始めたら離れられない魔性の美しさを秘めています。
一番を目指しているのに、一番になれないもどかしさ。一番を阻む者に対して全く届かない様子は、苛烈であり憐れであります。廓の中で自らを律しようとする姿は惹かれるものがあります。血のにじむような想いをしてきたでしょう。周辺にいたら、付き合うのがかなり大変な人物だと思いますが、凄みがあります。
花魁の世界は花のようになまめかしく、炎のように激しいと思いました。
本編を読んでいないのですが、充分に読み応えがあります。
刃という単語がやや唐突に出てきた印象はあるのですが、本編ではすんなりと受け入れられるようになっているのかもしれません。スピンオフ作品単独で見るなら例えば、”花魁は嘘の花。わっちの芯には花を刈る刃がありんす”といった描写でギラつく殺意を感じさせてくれたら、緊迫感が増し、より物語に引き込まれたかもしれません(例が下手くそですみません)。
的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。
これからも執筆を頑張ってください!
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