君へ



一方通行の手紙もこれで何通目かな

投函して 君のところに届いているとしても

読んでくれているか すこし不安ではあるんだ

読んでくれてたとしても やっぱり不安なんだけどね


ハイビスカスのことは 

もう気にしないことにするよ

きっと 君が大事に育ててくれてるはずさ


ただ

君の近況と

君の心を知りたかったんだ


返事が無いことが返事

だなんて

昔の曲の詞みたいで すこし


いや

ほんとは

すごく さみしいんだ


早く冬になればいい

落ちている枯葉も雪で隠れる

そして 早く春になればいい

目に見えるものは「スタート」ばかりだから

そして 早く夏になればいい

暑くて 考えることさえしないだろうから

そして 秋

秋だけは いけない

秋は 君に手紙を書きたくなるから


もう 言うことないんだけど


またね




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