第3話 魔法バトルだ!!
「着きましたよ」
そこにあったのは、草原などの様々なフィールド。そしてそこで、魔法バトルが行われていた。
「へー、すごいね」
すごいとしか言いようがなかった。
「ねえ、そこの娘ちょっと俺と魔法バトルしない?」
青年に、魔法バトルを申し込まれた。混乱していると、横からレイが
「ここは、乗りましょう」
そして、私は
「いいですよ」
フィールドまで行き、スタート位置に着いた。
「どうしよう。私、魔法使ったことないのに…」
「大丈夫ですよ。主は、術式を見れてしかも、それをコピーすることだってね可能です。それに、書き換えてしまえば相手は自分が編纂した術式で負ける事になります」
確かに、私の目にはこのフィールド全体に線のような物が見えていた。
そして私は試しに学校に入る前に、学校のセキュリティ術式と思われる物を書き換えて誰でも学園内に入れるようにしてしまった。
ハッキングと何も変わりのないことをしてしまった自分に罪悪感を感じていた。
「それでは……初め!」
そして、魔法バトルは始まった。
(術式の編纂が早いな…)
私は、術式を見れるからわかる、編纂の速度が早い、おそらく上位だろう。術式の線が激しく動き絡み合っていく。
しかも、形成した魔法陣をインビジブルしていた。私はチート能力を持っているから見えるが他の人からは見えていない。
私でも、ぼんやりとしか見えていない。
しかも無詠唱で魔法を使ってきた。
青年の頭上にいくつもの光の剣が浮遊していた。そしてそれは、青年が手を前に向けると私の方に勢いよく飛ん来た。
「〈シャインブレード〉です」
と横にいたレイが教えてくれた。
私は、少し慌てたが直撃前に相手の術式を逆編纂、書き換え、を一瞬で完了し青年へと剣先を向かせそのまま飛ばす。こうなったら、この魔法は私が使っているような物だ。
青年は、何が起きたのかわからないと言う様な表情をしていた。そして慌てて防御術式の変残を開始するが、それを私が許すわけ無かった。
術式の編纂を妨害、破壊。私の目には線が光となって消えていくのが見えた。
そのまま、いくつもの光の剣が飛んできて青年の体をかすっていく。多少の血が出たが命に別状はないだろう。
(流石に、ここで体切り刻んだらポリスのお世話だよ…)
青年は、なんとか立ち上がりこう言った。
「降参します」
その声を聞くと、審判と見られる者が
「勝者、泉田優衣」
と言った。
(なんか勝ったって言う実感がないな…)
そして、レイと共に宿へと戻った。
「なんか、勝った実感がない」
「それは、仕方がないです。そのチート能力はそういうものですから。どうしても実感を感じたいのなら術式コピーで戦ってみては?」
「それだ!余裕がある時はそうするよ」
(でも、なんだかんだ言って魔法バトル、楽しいな…)
「それでは、もう遅いので寝ましょう」
2人は同じベットで同じ布団をかぶり寝た。
「おやすみ」
「おやすみ」
そして、私のチートライフは始まった。
異世界転生は使い魔と共に!! 藤井高 @29102004
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