これまでに数々の作品を輩出した龍皇杯。
萌え嫌いの高校生漫画家と萌えフェチの美少女漫画家が合作し、連載を目指して熱い戦いを繰り広げる『俺と彼女の萌えよペン』。
見た目は鎧、中身は美少女な暗黒騎士が勘違いから様々なドタバタを巻き起こしていく『暗黒騎士を脱がさないで』。
龍皇杯は数字が全ての、弱肉強食で非情な世界よ。
泣こうが喚こうが、頂に立てるのは得票数が最も多いただ一人。
そんな容赦ないバトルロワイアルに、渡葉たびびと先生がエントリー。
半年ぶりにカクヨムへ復帰した先生が選んだ題材は、勇者と魔王。
王道な――悪く言えば手垢の付き過ぎた――題材ではあるけれど、読者の惹き込み方がとても上手。序盤がめっちゃインパクトある。
勇者はアニメやエロゲーにどっぷりハマったオタクになっちゃうし、魔王はカリスマギャルに影響されて口調やファッション真似ちゃうし。
この変わりよう! すっかり現代文化に染まっちゃってるわね。
多分、これが渡葉たびびと先生の持ち味なのかも。
『暗殺拳はチートに含まれますか?』でも、最初の口絵(先生の固定ツイートにも貼られてる)のインパクト大きかったし。
大人しそうにちょこんと座ってる葵が、VRゲームの世界だと攻撃的な暗殺拳の使い手になっちゃってて、ギャップに萌えたわ~。
この作品はぜひとも書籍化してほしいわね。
オタク勇者とギャル魔王をイラストで堪能したいっ!