我が人生 ―17年―
錦 竜
第1話 黒歴史
これは私の人生である。ところどころにフィクションが混ざるだろうが、事実に基づいている。
私は自分で言うのもなんだか複雑な家庭で育った。実父とは3歳の頃に離婚して以来会ってない。離婚したあとは母方の祖父母、もとい母からしたら実の両親の家に半居候していた。
しかし母と祖父がもめ、家を出た。母と自分、そして2歳年下の妹の3人でアパートの一室を借りて暮らした。この頃から母は厳しくなった。シングルマザーと言うことで母一人で父親の役目も果たさなくてはいけなかったこともあり母は、鬼神のようだった。
少しのことで怒るようになり、自分は母の望む子供を演じ続けた。「親の言うことは絶対!!」まさにこれそのものの形が我が家だった。2年ほど経ち、今の父が家にやって来た。母は成人する前にその人と、関係を持っていたらしく自分たちは知らなかった。父親が来てからはまだマシになったが、それから1年後引っ越しした後からまたおかしくなった。自分が小学生の頃がピークだった。正座で2〜3時間ぶっ通しで説教。足が痺れてくずそうとすると、蹴りが飛んできた。また、あるときはプラスチック製の布団たたきが折れるまで叩かれたこともあった。傘を数回学校に忘れたときは灸をされた。そうこうあったが中学校に入ってから少なくなった。なるべく「親の望む子供」を演じ続けた。お陰で親やまわりの大人からの評判は悪くなく、妹の同級生からは「理想像」として映ったらしい。滑稽な話だ………。しかし高校に入ってからそれは崩れた。
我が人生 ―17年― 錦 竜 @ryoma5550
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。我が人生 ―17年―の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます