20. 誘い込まれる男
ある日、
さて、ある晩、ここに
部屋が片づけられ、ここに夫婦とおぼしい二人組と一人の子どもが、
夫婦は、声をあわせて歌い出しました。鈴稚はこれにあわせて、なかなか興のある舞いを見せました。しかし、これを見た
床には、
正忠「はい…」
やがて、大姫らしき気配が向こうにあらわれ、ポツン、ポツン、カラカラ、と琴の演奏が始まりました。なかなかのワザです。
重忠が予想したとおり、縁側の向こうに気配がありました。そこから現れたのは
長い間、土牢に押し込められ、骨と皮のように痩せ細ってしまったその人物は、なんと
琴の音が、ほんの少し止まりました。大姫が、唐糸が現れたことを知って動揺したのです。今弾いているのも、唐糸に教えられた曲のひとつでした。
大姫「(
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