8. オバサン無双
鎌倉から逃亡した
これを一番ショックに思ったのは
(このとき
鎌倉にちょうど戻ってきた石田は、政子がこういってカンカンになっていることを知らされ、真っ青になりました。「やべえよ、どういう言い訳すればいいんだろ」
ここに、石田の隊に合流した
石田「…とんでもねえことをしたな。これこれ、こんなことになってるんだぞ」
石田「まあ、お前が悪いんじゃねえ。そもそも俺が、
事情が分かってきて、
石田「…いやまてよ、あるぞ! 助かる方法が」
石田「さっきの話だと、投降人として連れてきた
石田「そいつが、こちらが頼まないのに進んで
石田「唐糸はそのときはお前が近くにいることを知っており、
石田「フッ、我ながら怖いほどの才能だ。よし、さっそく
このアイデアに従い、
石田「おまえが
唐糸「ありがとうございます。お約束を守ってくださって」
石田「それはもちろんだ。さらに、ちょっとした褒美をこちらからも与えよう。
石田「き… キサマ!」
石田は慌てて腰の刀を抜き放ちましたが、唐糸はひとつ避け、ふたつ避け、すばやく駆け寄るとその手を押さえて封じてしまいました。「鎌倉にお仕えするのが約束じゃないの? 閻魔さまのお仕えなんて聞いてないわね(にやり)」
石田は怒り狂ってその手を払いのけ、さらに数回攻撃しようとします。しかし唐糸はこれをせせら笑って避け、「お待ちなさい、私はあんたを救ってやったんだよ、気づかないのかい?」
石田「なんだと、何をワケのわからんことを言う!」
石田は攻撃の手を止め、「何が言いたい。適当なことを言っているだけなら、許さんぞ」
石田「た、確かに、
石田「な、なるほど!」
石田「…おれは、
石田「ああわかった。万事、お前の言うとおりにする」
こうして、
とはいえ、
女房たちは、政子に、琴の名人を探して雇い、姫に聞かせるとよいのでは、と提案しました。「人の心を癒やすものといえば、琴の
政子が琴の名人を探しているという話を知った唐糸は、石田に自分を紹介しなさいと薦めました。「琴なら得意よ。私を殿に紹介してくれるときは、変に疑われないように、アンタのイトコってことにしといて」
石田は
彼女が、
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