7. 清水冠者義高の誓い
たった今、
小太郎も
小太郎「…大太郎?」
あの大太郎、のはずですが、今までとは明らかに見た目が違います。
大太郎「今は、もはや隠すまい。私こそが、旭将軍・
小太郎・
大太郎(以後、義高)「わが父(義仲)は、大きな志をもち、
義高「武将として活躍すれば、息子を人質に渡すような局面もないとは言えん。みな、そのときのための、先を見越した計略だったのだ」
義高「このことは、
義高「
小太郎と
小太郎「そうでしたか、すべては敵をあざむくためでしたか。済みませぬ、さきほどの
ここまでの声を絞り出し、小太郎と
さて、
唐糸「私は鎌倉に雇われたから、チャンスを見て
ここまで語り合ったところで、村長から手配された車が、タイマツをかざしながら家の前に到着しました。「
もう二人は言葉を交わしません。最後にさっと目くばせだけをすると、義高は物陰に身を隠しました。そして唐糸も無言で車に乗り、去って行きました。
車が去ったあと、義高は改めて旅の行者に変装し、そして三人の死体を埋葬しました。そして、白んできた夜空を眺めてから、河原沿いを歩き出しました。
実は、彼らを密告した
…いいえ、実際には組み付くことはできませんでした。義高から電光石火に繰り出された
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