幕間
幕間 人物録①
机の上に真新しい羊皮紙が置いてある。貴方はそれに目を通す。
そこには、貴方が知る人物達についての簡単な情報がまとまっているようだ。
_/_/_/_/登場人物録_/_/_/_/
①リオ(本名:リオル・プラット(15))
本作の主人公、神官見習い。肩で揃えた黒髪に青い瞳の女の子。
太めの困り眉に垂れ目で、弱々しい印象。身体も細く、小柄。
やり直し前はフレイルと盾を使う、長い黒髪の神官戦士だった。
憂い顔のまま黙々と敵を殴り潰す為、人間からも怖がられていた。
長い冒険生活の経験から、動きやすい服装を好むようになった。
青い上着にショートパンツにブーツ姿が多い。
元々は引っ込み思案で自分の意見を言えない性格で、
エディに引っ張りまわされるタイプだったが、
やり直し後はとにかく人に関わろうと積極的になる。
得意料理は爺ちゃん譲りのシチュー。
苦手な物はゴブリン、一人になる事。
好きな事は昼寝。
音痴。所持武器は手斧。
②エディ(本名:エドワード・ランドワーズ(16))
勇者となる者。牧場の跡取り息子。短い金髪に燃えるような赤い瞳。
目つきが悪い。喜怒哀楽がはっきりしていて喧嘩っ早い。
やり直し前は、大剣を振るって力と速度で敵をねじ伏せる闘い方の勇者。
身体を顧みずにとにかく敵を殺そうとしていた為、
戦闘の度大怪我を負ってリオを泣かせていた。
エディから見ると、リオは突然性格が変わったように見えるので戸惑う。
しかし、『うじうじしてるよりは良いか』と気楽に受け入れている。
シャツに革のチュニック、その上に手製の革の胸当てをつけた軽装が多い。
甘いものが好きで、リオとエリーゼが作ったクッキーが好物。
不器用だけど馬の世話が得意。尊敬する人はビル爺ちゃん。所持武器は長剣。
③ロイド(本名:ロイド・カッツ(17))
狩人の少年。無造作な灰色の髪に灰色の瞳であまり表情を出さない。
三人の中では一番背が高く、やせぎすで身軽。
やり直し前は、ゴブリンに妹を助けようと単身ゴブリンの巣に忍び込み、
ゴブリンキングに殺されて食べられている。
誤解から虐められていた所をリオに庇われて友達になる。
冷静沈着で、低い声でゆっくりと話す癖がある。反骨精神は強い。
両親を早くに亡くしており、妹を一人で育てている。
妹を助けて貰った礼として、王都に旅立つエディとリオに同行する。
獣の革で作ったマントを羽織り、腰に短弓を吊るしている。
家事は一通りできて、三人の中で一番料理が上手い。
酒が好き。得意武器は短弓と短剣。
_/_/_/↓第一章の登場人物↓_/_/_/
④ビル爺ちゃん(本名:ウィリアム・プラット(65))
リオの祖父、元冒険者。たっぷりと蓄えた真っ白な顎髭、白髪、眉まで白い。
エディとロイドの師匠。稽古の時は厳しいのでちょっと怖い(エディ談)
やり直し前は、ゴブリンキングの襲撃からエディとリオを土蔵に護り、
剣が折れ曲がるまで奮闘したが戦死している。
事故で両親を亡くしたリオを引き取った育ての親で、
リオがのんびりしてるのは爺ちゃん譲り。
現役時代は王都随一の剣の使い手と言われた冒険者だったが、
膝を負傷して引退している。
足が悪いのであまり家から出ない生活をしていたが、
リオ達が旅立ってからは少し寂しいらしく、
ゴブリン騒動もあったことから、村の子供達に剣を教えているらしい。
⑤トマス(本名:トマス・レイフォード(16))
イチ村の村長の跡取り。髪も目も赤く、大柄。
ガキ大将気質だが間違いは認める度量もある。
やり直し前は、ゴブリンキングの襲撃で死亡している。
幼い頃、森に迷い込み狼に襲われている所をロイドの父ダンカンに救われるが、
気が動転したまま気絶したため、ダンカンを人さらいだと勘違いしていた。
やり直したリオの働きかけで誤解は解け、その結果、
リオ救出のきっかけになる行動をとった。
リオ達が旅立った後は、ロイドの妹を預かる事になり、
大人っぽく振舞うエリーゼに毎日ドキドキしているようだ。
⑥エリーゼ(本名:エリザベス・カッツ(13))
ロイドの妹。櫛を入れてみつあみにした灰色の髪に灰色の目。
お喋りでおしゃま。宝物は、ロイドが作ってくれた木彫りの人形。
やり直し前は、ゴブリンにさらわれゴブリンキングの子供を生み続け、
その子供達が村を襲撃する前に衰弱死している。
兄に育てられていたが、ロイドが村に連れて行かないため友達が居なかった。
リオ達が訪ねて来てから友達が一気に増えた。
三人が旅立った後は村長一家に引き取られており、
兄以外のはじめての家族に戸惑いつつも幸せに暮らしている。
⑦トルテ(本名:トルテ・ランドワーズ(10))
エディの妹。ツインテールの金髪に真っ赤な瞳。
エディと同じ目をしてるけどこっちは良く笑うので怖がられない。
やり直し前は両親に匿われて2階に隠れていたが、
二人が戻ってくる前にゴブリンに見つかり、その場で食われて死んでいる。
エディ達が旅立った後は、エリーゼを姉のように慕って仲良く過ごしている。
⑧女神様
リオとエディに力を与えて導いた女神。
長い金の髪に、裸身に布を纏った姿で現れる。
魔王を倒した後に死んだリオが過去に戻ったのは、
女神の力によるものだが、魔王を倒した二人の選択は誤りであると告げる。
真意は未だ不明だが、二人を見守っているのは確かなようだ。
リオ曰く、『前よりも姿が薄らいでいる』。
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メモはここで終わっているが、まだまだ余白があるようだ。
きっと、これからも新しい出会いが待っているのだろう。
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