セカイ系。ジュブナイル小説に多い系統の物語で、主人公達の青春模様と世界の危機が直結、もしくは間接的に関わっていることが多い。そこら辺の基本をしっかりと抑えつつ、非常に読みやすい文体で、かつキッチリと伏線を回収し、そして綺麗に物語を終わらせたこと。ここら辺がこの作品において評価されるべきポイントではないでしょうか。と、個人的には思います。この文体で更に長編など書かれた物があるのなら、是非読んで見たいと思える作品でした。作者様、面白い作品をありがとうございます。あとお疲れ様でした。ノシ
階段を登るように綺麗に物語が進行していき、一段一段にこちらを楽しませてくれる何かがあるのでとても楽しめました。僕の後輩贔屓を差し引いたとしてもこの後輩には唸るをえませんし、かといって先輩にもうなるし、最終的に主人公にも唸ることになる。唸りすぎました。私は獣。この先の物語も見たい!そんな気持ちになります。求めてしまいます。私は求める獣。
10年前、ここ一番の大事な勝負で負けた男が、意識だけ時間逆行してあの日あのときの後悔に向き合う――ゲームで繋がった3人の部活動の「楽しい時間」のなんと美しいことか!主人公のダメさの生々しさと、押しが強いようでピュアな先輩ヒロイン、そして全編通して生意気可愛い後輩ヒロインの化学反応がまた見所です。というか、ここまで後輩ヒロインは最高だということを主張する小説も珍しい。作者の情熱を感じる作品はよいものですね。