20才になるために

第2話

気づいたら、みんな病院にいました。

パパは、大ケガをして包帯だらけです。

お姉ちゃんは、手術をする程の大ケガです。

私は、骨が柔らかく、骨折だけで済みました。

ママは、病院に着いて死んでしまったのです。

おばあちゃんが聞いた最後の言葉は、

「子供達をお願いします。」

と言って亡くなったそうです。

みんなが退院出来るまでに半年位かかりました。

退院して、おばあちゃんと一緒に暮らす様になりました。

パパは、私とお姉ちゃんを連れて仕事に行ってましたが、大変なのと、お母さんが必要なのでは？と思ってもう一度結婚をしました。

新しいお母さんが出来ました。

私と同じ年の女の子も、一緒に暮らす事になりました。

私よりも2ヶ月後に生まれたから、妹が出来たんです。

ママが居なくなってまだ1年程。

記憶のない私とは違って、ママとパパが好きだったお姉ちゃん。

上手く馴染めなかったんです。

お母さんは、それが許せなかったのかな？

それともヤキモチ焼いたのかな？

嫌な事ばっかりする様になったんです。

お風呂に沈めたり。

玄関の外に裸足で出したり。

押入れに閉じ込めたり。

歩く音がうるさいなんて言われたり。

パパも知ってたはずなんだけどね。

みんな寝た後に、私とお姉ちゃんは暗い部屋で２人正座してたんだよね。

お姉ちゃんが小学校に行く様になって、

学校で家の事話ししたんだって。

それから、お姉ちゃんは家出もするようになったんだ。

それから何ヶ月か経った頃に、知らないおじさんとおばさんが来たんです。

お姉ちゃんは連れて行かれる事になりました。

私は置いて行かれるのが嫌で、お姉ちゃんと離れない！と言って一緒に行く事になりました。

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知らない大人、知らない子供が沢山いました。

児童相談所

という所にお泊りする事にしました。

それから、1週間もしない内にスグ別の所に、引っ越しをする事になりました。