20才になるために

@Smama3

第1話

暗い部屋で、リズム取りながら寝かしつけしてる時


「昔話、なんか話してよー!」

小さい息子にせがまれる。


「ごめんね。

ママ、みんなが知ってる昔話は知らないから

ある女の子の話でもいいかな?」



「いいよー!」


目を閉じながら、

トントンリズム取りながら

1ページずつ思い出す。



「昔々、ある所に


女の子が生まれました。

元気な大きめの赤ちゃんでした。


赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしていたのは、

パパとママと3才のお姉ちゃんでした。


赤ちゃんが生まれて4人家族になりました。

ママは、しっかりした人で毎日忙しく

家事、育児をこなしていました。



赤ちゃんが1歳になった年のお正月。

父方のおばあちゃんの家にお泊りに行く事になったので、

パパが運転して、みんなでおばあちゃんの家に向かいました。


ピーンポーン!


おばあちゃんが出迎えてくれて、新年の挨拶を済ませました。

中には、おばあちゃんとおじいちゃんと、パパの兄がいました。


既にお酒を飲んでいて、酔っ払っていました

パパも一緒にお酒を飲み出しました。

言い合いをする声が隣で聴こえてきました。


お泊りする予定でしたが、殴り合いの喧嘩をしていたので、私達は帰ることにしました。


ママは車の中で泣いていました。

ホントはいけない事だけど、パパが運転していました。


酔っ払って運転してるからだね。

電信柱に車がぶつかって、事故を起こしてしまいました。

新聞に載る程の事故だったそうです。





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