エピローグ 時計の進まない世界で

 その海には砂と、毛布が二枚不自然に敷かれている。

 その毛布の間には砂が詰まっている。

 強い海風が吹いて毛布がめくれて、その砂はさらさらときらきらと光を散らせながら海へと飛んで行った。



 全ての時計は10月1日0時26分を指して止まっている。

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終末と僕らの旅路 I田㊙/あいだまるひ @aidamaruhi

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